税金・経理・補助金ツールズ

QYLDの分配金・費用・運用実績|月別の税引前額と再投資収益率

QYLDの2025年10月〜2026年9月権利落ち分は、100株・米ドル建て・税引前・再投資なしで合計213.09米ドルです。分配があっても保有分の価値が下がることがあり、分配率だけでは投資成果は分かりません。

この記事は米国上場QYLDの実績を扱います。分配金を現金で受け取る表と、分配を再投資する公式の収益率を並べ、費用と分配内訳も確認します。商品や購入時期の推奨は扱いません。

月別分配金と株数固定の受取額

2025年10月〜2026年9月のQYLD権利落ち分を、各回の権利対象となる100株を継続保有した、米ドル建て・税引前・再投資なしの例で示します。支払日は発行体の公表日で、国内口座への入金日はこの表では示していません。

QYLDの月別分配実績
権利落ち日支払日単価(米ドル)100株分(米ドル)
2025-10-202025-10-270.173117.31
2025-11-242025-12-020.172817.28
2025-12-222025-12-300.177917.79
2026-01-202026-01-230.178617.86
2026-02-232026-02-260.177117.71
2026-03-232026-03-260.171517.15
2026-04-202026-04-230.178917.89
2026-05-182026-05-210.178517.85
2026-06-222026-06-250.185418.54
2026-07-202026-07-230.177517.75
2026-08-242026-08-270.182918.29
2026-09-212026-09-240.176717.67

各回の公表単価に固定株数を掛けて足した金額で、売却時の損益は含みません。

権利落ち月と支払月を入れ替えないことが集計の要点です。表は権利落ち日で対象をそろえています。支払月で帳簿や明細を集計する場合は、同じ月の権利落ち分と一致するとは限りません。

出典: Global X Japan「QYLD 分配履歴」、各月のGlobal X「QYLD Form 19a」。

分配額と再投資収益率を分ける

NAV(純資産価額)は、ファンドの純資産を発行済み株数で割った値です。市場で売買する際の約定価格とは区別します。

QYLDの2026年9月30日までの直近1年間について、米ドル建て・投資家の税引前・分配再投資のNAV総収益率と、現金受取額を区別します。

同じ期間でも計算条件は異なる
確認するもの実績・計算条件
NAV総収益率+22.94%(分配再投資)
現金で受け取る分配前の表。株数固定・再投資なし
NAVだけの値動き分配を含めない価格の変化。総収益率とは別の指標

分配を受け取って使う場合は、再投資で株数が増える公式実績と同じ条件にはなりません。公式収益率に現金分配額を足すと、分配を重ねて数えることになります。

出典: Global X「QYLD Fact Sheet」実績表・注記、QYLD「Performance」。過去の実績は将来の成果を保証しません。

年間運営費用と別にかかる費用

QYLDの2026年3月1日付目論見書に記載された年間運営費用は、投資価額に対して年0.60%です(別の費用は下表)。保有株数に固定額を掛ける料金ではありません。

費用の区分確認する内容
年間運営費用管理報酬など、目論見書の年間費用表に含まれる費用
ファンド内の売買費用運営費用表の外。運用成績に影響する
証券会社等の費用売買手数料、仲介費用など。運営費用表の外

目論見書の費用率だけで、個々の口座で負担する総額は決まりません。注文時の手数料や約定条件は、利用する口座の取引明細と料金表で別に確認します。

出典: Global X「QYLD Summary Prospectus」Fees and Expenses。

分配区分は年末資料と月次通知で異なる

月次通知の内訳は概算です。分配額の記録と、税務上の最終的な分配区分を同じものとして扱わないようにします。

次は米国税務用の年末補足資料に載った、QYLDの2025年10月権利落ち分・1株当たり・米ドル建ての内訳です。日本での非課税額や口座への手取りを示す表ではありません。

年末資料における分配区分の例
区分米ドル
Ordinary Dividends0.140744
Return of Capital(ROC)0.032356

これに対し、月次のForm 19aは分配の源泉を推計した通知です。通知書は税務申告用ではないと明記されており、年度中の運用や税規則によって実際の区分が変わり得ます。

Return of Capitalは、投資した資金の一部が払い戻されることを含む区分です。それ自体が運用利益や利回りを表すものではありません。米国資料の区分だけから、日本で非課税になる額は算定しません。

出典: Global X「2025 Distributions - Year End Tax Supplement」QYLD欄、Global X「QYLD Form 19a」。

分配金が出ても元本は保証されない

米国上場QYLDは、NASDAQ100の株式を保有し、同じ指数のコール・オプションを売るカバードコール戦略を取ります。オプションの売却による収入と引き換えに、指数上昇による利益の機会を制限し、下落による損失リスクは残ります。

株式を保有する値下がりのリスクが残るコールを売る収入を得る代わりに上昇利益の機会を制限
分配の有無と、保有資産の損益は分けて確認します。

受取額を確認する表から、元本が保たれることや次回の分配額までは分かりません。公式実績も市場での約定価格による個人の成果をそのまま表したものではありません。

投資の計算ツール・解説を見る

よくある質問

分配率が高ければ、その分だけ利益が出ていますか?

分配率から利益は判断できません。分配にはReturn of Capitalが含まれることがあり、保有分の値動きも別に確認する必要があります。

月別表の額が、そのまま口座に入りますか?

表は税引前の計算額です。国内口座の手取り額・入金日は、この表では示していません。

月次通知のROCを確定した税務区分として使えますか?

月次通知の内訳は概算で、税務申告用の確定情報ではありません。年末補足資料と口座側の税務書類を区別して確認します。

再投資収益率に分配金を加算しますか?

加算しません。公式の総収益率は税引前収入の再投資を含んでいるため、現金分配をさらに加えると重ねて数えることになります。

次に読む

出典

本記事は一般的な情報提供であり、個別の投資・税務相談への回答ではありません。個別の税務・労務相談には応じられません。実際の税務判断は税務署・税理士にご確認ください。

この内容をXで共有