上の計算機で使っている式と、割・分・厘の換算、%とポイントのちがい、端数の扱いをまとめます。
割合・パーセントの計算式
割合は「もとにする量」を1とみたときの「比べる量」の大きさです。文部科学省の算数の解説は、もとにする量を100とみて表す方法を百分率(パーセント、%)としています。式は次の3つの形に整理できます。
| 求めるもの | 計算式 | この計算機 |
|---|---|---|
| 比べる量(AのB%) | A × B ÷ 100 | ① |
| 割合(AはBの何%) | A ÷ B × 100 | ② |
| 増減率 | (後 − 前)÷ 前 × 100 | ③ |
| ◯%引きの価格 | 定価 ×(100 − ◯)÷ 100 | ④ |
| ◯%増しの価格 | 元の価格 ×(100 + ◯)÷ 100 | ⑤ |
| 割引率 | (元の価格 − 値引き後)÷ 元の価格 × 100 | ⑥ |
どの計算も、何を「もとにする量」とみるかで答えが変わります。たとえば2,000円の30%引きの後に、さらに10%引くと、2回目の10%は1,400円をもとにするので140円です。合計の割引額は740円で、定価の37%引きになります(40%引きではありません)。
割・分・厘とパーセントの換算
「3割引き」の割は歩合(ぶあい)という表し方で、もとにする量を10とみた割合です。その10分の1が分、さらに10分の1が厘です。
| 歩合 | パーセント | 小数 |
|---|---|---|
| 1割 | 10% | 0.1 |
| 1分 | 1% | 0.01 |
| 1厘 | 0.1% | 0.001 |
| 2割5分 | 25% | 0.25 |
| 1割8分 | 18% | 0.18 |
法令にも歩合の表記が残っています。利息制限法第1条は上限の利率を、元本10万円未満は「年二割」、10万円以上100万円未満は「年一割八分」、100万円以上は「年一割五分」と定めています。金融庁の解説はこの上限金利を「貸付額に応じ15%~20%」としており、年二割が20%、年一割五分が15%にあたります。同じ数え方で、年一割八分は年18%です。「5分」は5%で、5割(50%)ではないので、桁を取り違えないようにしてください。この計算機の率の欄には「1割8分」「3分5厘」のように入力できます。
%と「ポイント」のちがい
率どうしの差は「ポイント」(パーセントポイント)で表し、%では表しません。総務省統計局の労働力調査(2026年8月分)は、完全失業率(季節調整値)を「2.5%。前月に比べ0.1ポイントの上昇」としています。前月の2.4%から2.5%への変化は、差で見ると0.1ポイントです。増加率で見ると 0.1 ÷ 2.4 × 100 = 約4.17% で、「0.1%上昇」とは別の数字になります。
③の計算機に前の率と後の率を入れると、差(ポイント)と増加率の両方を表示します。
割引の計算と円未満の端数
◯%引きの価格に円未満の端数が出たときの処理(切り捨て・四捨五入・切り上げ)は、お店や取引ごとに決めるもので、この計算機では選べるようにしています。④は値引き後の価格の円未満を処理し、割引額は「定価 − 値引き後の価格」で出します。割引額の方を先に端数処理する場合は、払う額が1円ずれることがあります。
この計算機は小数を分数のまま計算します。プログラムでよく使う浮動小数点の計算では、1,000円の7%引きが 929.999… になり、切り捨てると929円と誤ることがあります。ここでは930円です。率の答えが割り切れないときは、小数第2位まで四捨五入した値と、正確な値が割り切れない旨を表示します。
税込・税抜の変換や消費税額は消費税計算ツール、原価と売価からの粗利率・原価率・上乗せ率(値入率)は利益率・原価率 計算ツールで計算できます。
よくある質問
2割引きは何%引きですか?
1割は10%なので、2割引きは20%引きです。定価の80%(8割)の価格になります。
20%引きの後にさらに10%引くと、30%引きになりますか?
なりません。2回目の10%は20%引き後の価格をもとにするので、払う額は定価の80% × 90% = 72%で、28%引きです。④を2回使うか、⑥に定価と最後の価格を入れると確かめられます。
%とポイントは何がちがいますか?
率どうしの差がポイントです。2.4%から2.5%への上昇は0.1ポイントの上昇で、増加率で表すと約4.17%の上昇です。
割引率はどう計算しますか?
(元の価格 − 値引き後の価格)÷ 元の価格 × 100 です。4,800円が3,600円になったなら、1,200 ÷ 4,800 × 100 = 25%(2割5分)引きです。
1分は何%ですか?
歩合の1分は1%(0.01)です。1割(10%)の10分の1で、さらにその10分の1の1厘は0.1%です。
出典
文部科学省・e-Gov法令検索・金融庁・総務省統計局の公表資料を curl で読み、割合・歩合の定義と表記の例をこの計算機で再現して確認。
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」(百分率・歩合の表し方)
- e-Gov法令検索「利息制限法」(第1条)
- 金融庁「貸金業法のキホン」(利息制限法の上限金利)
- 総務省統計局「労働力調査(基本集計)」(2026年8月分 結果の概要)
このページは一般的な計算方法の説明です。個別の価格設定・税務の相談への回答ではありません。