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損益分岐点 計算ツール

利益がゼロになる売上高(損益分岐点売上高)と、そのために売る数量を計算します。答えは、利益が0円以上になる最小の売上高(1円単位)と販売数量(1個単位)です。売上高・変動費・固定費の総額から出す方法と、販売単価・1個当たり変動費から出す方法の2つがあります。目標の利益を得るのに要る売上高と、今の売上高との差も出します。入力した金額はブラウザの外へ送信されません。

売上高・変動費・固定費から計算する

損益計算書などから、同じ期間(1か月・1年など)の総額を入れます。金額は税込か税抜のどちらかにそろえてください。売上高だけ税込で費用は税抜、のようにまざっていても、この計算機は補正しません。

入力例:1,200,000円なら 1200000 入力例:480,000円なら 480000売上高に連動して増減する費用の合計(仕入原価・材料費・外注費など) 入力例:600,000円なら 600000売上高に関わらずかかる費用の合計(賃借料・減価償却費・従業員の人件費など) 入力例:120,000円なら 120000

販売単価・1個当たり変動費から計算する

1個(1件・1人)単位で考えるときの入れ方です。何個売れば利益が0円以上になるかが分かります。単価・変動費・固定費も、税込か税抜のどちらかにそろえて入れてください(まざっていても補正しません)。

入力例:1,000円なら 1000
入力例:800円なら 800
入力例:300,000円なら 300000
入力例:150,000円なら 150000
入力例:1,200個なら 1200

どの費用を固定費・変動費に入れるかは、入力する人が決めます。このツールは分類の判断をしません(分け方の目安)。

上の計算機の式と、公表されている例題での確かめ方をまとめます(一般的な計算方法の説明であり、個別の経営相談への回答ではありません)。

損益分岐点の計算式

損益分岐点は、売上高と総費用(変動費+固定費)が等しくなり、利益がゼロになる売上規模です。売上高から変動費を引いた額を限界利益といい、限界利益で固定費をちょうど回収できたところが損益分岐点になります。

求めるもの計算式
限界利益売上高 − 変動費
損益分岐点売上高固定費 ÷(1 − 変動費 ÷ 売上高)
損益分岐点の販売数量固定費 ÷ 1個当たり限界利益(販売単価 − 1個当たり変動費)
目標利益を得る販売数量(固定費 + 目標利益)÷ 1個当たり限界利益
安全余裕率(売上高 − 損益分岐点売上高)÷ 売上高
損益分岐点比率損益分岐点売上高 ÷ 売上高

安全余裕率は、売上高がどこまで減っても損失が出ないかを示す比率です。損益分岐点比率と足すと100%になります。目標利益を得る売上高は、損益分岐点売上高の式の固定費を「固定費+目標利益」に置き換えて求めます。

損益分岐点 1,500個・150万円 売上高 総費用(固定費+変動費) 固定費 30万円 ← 赤字 黒字 → 0 1,500個 3,000個 販売数量
J-Net21の例題(販売単価1,000円・1個当たり変動費800円・固定費30万円)を図にしたもの。1,500個より少なければ赤字、多ければ黒字です。

公表されている例題で確かめる

次の2つの例題は、この計算機に同じ数字を入れると同じ答えになります(1円単位で一致)。

例題入力公表されている答え
中小機構 J-Net21販売単価1,000円・1個当たり変動費800円・固定費300,000円損益分岐点販売量1,500個・損益分岐点売上高1,500,000円
中小機構 J-Net21(目標利益)上と同じで目標利益150,000円目標販売数量2,250個(損益分岐点より750個多い)
日本政策金融公庫売上高120万円・変動費48万円・固定費60万円損益分岐点100万円

J-Net21の例題は、改善策を1つずつ試した場合も示しています。この例題(販売単価1,000円・1個当たり変動費800円・固定費30万円)で、販売価格を100円上げる、または1個当たり変動費を100円下げると損益分岐点の販売量は1,000個に、固定費を15万円減らすと750個に下がります。上の「販売単価・1個当たり変動費から計算する」に入れると、同じ数量になります。

固定費と変動費の分け方

損益分岐点を出すには、総費用を変動費と固定費に分けます。売上に連動して増減するかどうかで振り分けます。日本政策金融公庫の解説は、次のような例を挙げています。

同じ科目でも、事業によってどちらに置くかは変わります。J-Net21の回答も「費用を変動費と固定費に明確に分類することは困難」としたうえで、実状に合わせて簡便的に分類して使うよう述べています。勘定科目ごとの振り分け方は損益分岐点の計算と求め方で、損益計算書のどこから数字を拾うかは損益計算書の見方で解説しています。固定費に入れる減価償却費は減価償却費の計算機で確かめられます。

限界利益がゼロ以下のときは計算しない

限界利益がマイナスのとき(変動費が売上高より大きい・販売単価が1個当たり変動費より安い)は、売れば売るほど赤字が増え、どれだけ売っても固定費を回収できません。

限界利益がちょうど0円のとき(変動費と売上高が同じ・販売単価と1個当たり変動費が同じ)は、売上を増やしても利益は増えも減りもしません。固定費があれば回収できず、固定費も0円ならどの売上でも利益は0円で、損益分岐点は1つに決まりません。

どちらも、式に入れると負の数や「割る0」が出ますが、それは損益分岐点ではありません。この計算機は、その場合に答えを出さず「前提が成り立たない」と表示します。

割り切れないときの扱い

固定費が限界利益で割り切れないときは、販売数量は1個未満を、売上高は1円未満を切り上げて表示します。切り上げた数量・売上高なら利益は0円以上になり、1つ少ないと赤字です。数量から出す方法の損益分岐点売上高は「販売単価 × 切り上げた数量」なので、総額から出す方法の答えとわずかに違うことがあります。

よくある質問

安全余裕率がマイナスになりました。

今の売上高が損益分岐点売上高より少なく、赤字の状態です。結果の「今の売上高との差」がマイナスの額だけ、売上高が足りていません。

目標利益は税引前の利益ですか?

この計算機の利益は、売上高から変動費と固定費を引いた額です。J-Net21の回答は、損益分岐点の利益を「通常は営業利益」としています。支払利息を固定費に入れたかどうかで、どの段階の利益かが変わります。

利益率や原価率も計算できますか?

原価と売価からの粗利率・原価率・上乗せ率と、目標の粗利率からの売価の逆算は利益率・原価率 計算ツールで計算できます。

出典

中小機構と日本政策金融公庫の公表資料を読み、例題の数字をこの計算機で再現して確認。

このページは一般的な計算方法の説明です。個別の経営判断・税務の相談への回答ではありません。

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