税金・経理・補助金ツールズ

楽天日本株4.3倍ブル vs SBI 日本株4.3ブル|費用と実績を比較

楽天日本株4.3倍ブルとSBI 日本株4.3ブルは、どちらも日本株の値動きに対して日々おおむね4.3倍となる運用を目指す投資信託です。信託報酬は楽天が年1.243%、SBIが年0.968%。税込年率の差は0.275ポイントあります。

約3年の実績では楽天が上回りましたが、直近1年ではSBIがわずかに上回りました。両方とも今回の約3年の途中に85%を超える下落を経験しています。手数料差と、4.3倍という値動きの大きさを別々に読む必要があります。

楽天証券の週間買付金額6位の楽天日本株4.3倍ブルと、同じ日本株・日次4.3倍のSBI 日本株4.3ブルを組にしました。倍率の違う3倍型や通常の1倍型はこの表に混ぜていません。

同じ期間の100万円を、分配金再投資で比較する

項目楽天4.3倍ブルSBI 4.3ブル
比較期間2023-09-11〜2026-09-102023-09-11〜2026-09-10
累積騰落率+374.14%+361.17%
年率換算(複利)+68.06%+66.51%
100万円の終了時評価額(売却前)4,741,426円4,611,660円
比較期間内の最大下落率-85.20%-85.63%
直近1年の騰落率+193.46%+193.53%

直近1年は2025-09-11〜2026-09-10。最大下落率は比較期間内のそれまでの高値から、その後の安値までの下落を日次で測定。設定来の最悪値や将来の損失上限ではありません。年率は複利換算であり、毎年同率だったという意味ではありません。

10000開始日終了日
開始日を100に統一。実線:楽天4.3倍ブル。破線:SBI 4.3ブル。税引前の分配金を再投資した推移です。期間と数値は直上の表に記載。

目論見書の料率と、運用報告書の実績を分けて見る

項目楽天4.3倍ブルSBI 4.3ブル
信託報酬(税込年率)1.243%0.968%
総経費率(最新取得報告書・年率)1.30%0.97%
総経費率の対象期間2025/6/17〜2026/6/152024/12/6〜2025/12/5
購入時手数料の目論見書上限3.3%(販売会社による)2.2%(販売会社による)
信託財産留保額なしなし
運用目標の倍率日々おおむね4.3倍日々おおむね4.3倍

総経費率には、購入時手数料、売買委託手数料、有価証券取引税は原則として含まれません。対象期間、年率表示、含まれる費用の範囲をそろえて読む必要があります。

4.3倍になるのは日々の動きで、3年の上昇率ではない

株式市場が1日目に10%上がり、2日目に約9.09%下がると、100は110を経て100に戻ります。同じ日次リターンを正確に4.3倍する費用ゼロの仮想運用は、100から143へ上がった後、約87.10になります。市場が元に戻っても、約12.90%減っています。

この差は信託報酬ではなく、日々倍率を掛け直して複利計算する仕組みから生じます。逆に同じ方向への上昇が続く局面では、累積の上昇率が市場の上昇率の4.3倍を超える場合もあります。「長く持てば必ず減る」「指数が元に戻ればファンドも戻る」のどちらも成り立ちません。

両社の資料は株価指数先物を活用する仕組みを示しています。ただし運用目標は日本の株式市場に対しておおむね4.3倍であり、常に同じ先物を全く同じ量、同じ時刻で持つという契約ではありません。2本の実績差をそのまま取引費用差とはみなせません。

総経費率の外には先物取引と資金調達に関係する差がある

SBIの目論見書は、目標とのずれを生む要因として、先物の約定価格と終値の差、期限の近い先物から期限の先の先物へ乗り換える際の価格差、信託報酬・売買委託手数料、最低取引単位、配当利回りと短期金利の差などを挙げています。総経費率だけでは、これらの影響を説明できません。

100万円を1年間一定額保有する単純な目安では、信託報酬差0.275ポイントは2,750円です。一方、100万円が途中で15万円程度まで減るような値動きもあり得ます。今回の最大下落率は、窓内の高値から後の安値までを日次で測った値で、将来の損失の上限ではありません。

楽天の交付目論見書に掲載された過去期間の総経費率は1.33%でしたが、運用会社が公開する2026年6月15日決算の報告書では1.30%です。本表は後者を採用しました。SBIとは決算期が違うため、0.33ポイントを厳密な同期間の総経費差とは呼びません。

計算条件と、この比較からは分からないこと

2026年9月13日に取得した日次データを使い、2023年9月11日以降、かつ両方のデータがある日だけで比較しました。設定日がそれより後のファンドは、比較できる最初の日まで開始日を繰り下げています。終点も両方のデータがある日までとし、片方だけ新しい日を採用していません。

出典に記載した運用会社の公式サイトが提供する基準価額データから、税引前分配金を再投資した実績を比較しました。日次の表示精度に伴う端数があるため、小さな金額差は概算として読んでください。

終了時評価額は100万円×終点の再投資基準価額÷起点の再投資基準価額で計算しています。運用中に基準価額から差し引かれた信託報酬等を、もう一度引いていません。投資者の購入・換金時の負担と税金は含まないため、実際に受け取る手取り額とは異なります。

開始日を変えれば実績差も変わります。費用、投資対象、下落率を示すところまでとし、総合順位や購入判断にはまとめていません。総経費率は次の運用報告書が公表された時点で、実績比較は四半期ごとに期間を更新する対象です。

積立額と仮定の年率から将来額を計算する

シミュレーターに入れる年率は仮定です。過去の実績が将来も続く前提にはしないでください。

よくある質問

Q. SBIの方が信託報酬は低いのに、なぜ実績は逆になるのですか?

A. 先物の取引や評価、倍率の調整などの差が混ざるためです。今回の約3年では楽天が上回り、直近1年ではSBIがわずかに上回りました。差を生んだ要因別の金額までは分離していません。

Q. 日本株市場が上がれば、同じ期間に必ず4.3倍上がりますか?

A. 日本の株式市場の1日の変化について目指す倍率です。日経平均の騰落率と厳密に連動することを保証する意味ではありません。2日以上にわたる日経平均の騰落率に4.3を掛けても、このファンドの騰落率にはなりません。先物や費用の影響もあります。

Q. 購入時手数料も実績表に入っていますか?

A. 入っていません。目論見書の上限は楽天3.3%、SBI2.2%ですが、実際の料率は販売会社によります。基準価額の比較は投資者が支払う購入手数料と税金を含みません。

次に読む

出典

本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品の取得・売買を勧めるものではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言を行うものでもありません。数値は記載した期間の過去の実績であり、将来の運用成果を示しません。費用・運用方針は変更されるため、最新の交付目論見書をご確認ください。

この内容をXで共有