SBI・iシェアーズ・ゴールド vs 三菱UFJ純金|費用と金価格の違い
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)と三菱UFJ 純金ファンドは、どちらも金に投資する通常型です。運用管理費用の率はSBIのほうが低く、差は年0.8062〜0.8362ポイントです。
- SBI:年0.1538〜0.1838%程度(2026年9月11日使用開始の交付目論見書)
- 三菱UFJ:年0.99%程度(2026年1月末現在)
どちらも交付目論見書に記載された、投資先込み・税込の率です。有価証券の貸付を行った場合の追加分は含みません。
ただし、使う上場商品と市場が異なります。海外市場と国内市場の評価の違いがあるため、日次の基準価額の差を費用差だけには置き換えられません。
目論見書の料率と、運用報告書の実績を分けて見る
| 項目 | SBI・iシェアーズ・ゴールド(ヘッジなし) | 三菱UFJ 純金ファンド |
|---|---|---|
| 運用管理費用(税込年率・投資先込み) | 0.1538〜0.1838%程度 | 0.99%程度 |
| 運用管理費用の時点 | 2026年9月11日使用開始の交付目論見書 | 2026年1月末現在 |
| 総経費率(参考値・年率) | 0.19% | 1.00% |
| 総経費率の対象期間 | 2025/6/11〜2026/6/10 | 2025/1/21〜2026/1/20 |
| 投資対象・連動対象 | 海外の金現物関連ETF・ETC | 主要投資対象:国内上場・純金上場信託(現物国内保管型) |
| 主な投資先の市場 | 海外のETF・ETC(原則ヘッジなし) | 国内上場ETF(円建て金価格) |
運用管理費用は交付目論見書に記載された税込年率で、有価証券の貸付を行った場合の追加分を除きます。総経費率には、購入時手数料、売買委託手数料、有価証券取引税は原則として含まれません。
表の総経費率は、交付目論見書の(参考情報)欄に載っている、直近の運用報告書の作成対象期間についての参考値です。対象期間、年率表示、含まれる費用の範囲をそろえて読む必要があります。各社の交付目論見書には次の注記があります。
- SBI:この値はあくまでも参考であり、実際に発生した費用の比率とは異なります。投資先ファンドの費用には、運用会社等から入手した概算値を使用している場合や、計上された期間が異なる場合があります。
- 三菱UFJ:投資先ファンドの費用は対象期間が異なる場合があります。総経費率は、有価証券貸付の品貸料の一部収受分を含めている場合があります。
三菱UFJは、純金上場信託の基準価額と市場価格との乖離が著しい場合等には、他の上場投資信託証券に投資することがあります。
国内の信託報酬と投資先の報酬を足す欄を確認する
比較表の運用管理費用は、国内の信託報酬と投資先の報酬を合わせた率です。
- SBI:国内年0.0638%+投資先年0.09〜0.12%程度=年0.1538〜0.1838%程度
- 三菱UFJ:国内年0.55%+投資先ETF年0.44%程度=年0.99%程度
料率の時点と範囲は比較表と同じです。
料率の差を金額にすると
両方を投資先込みにそろえると、上の料率の差は年0.8062〜0.8362ポイントです。100万円を1年間一定額保有すると仮定すると、約8,062〜8,362円の目安です。
基準価額は日々変わり、目論見書記載の料率と過去の費用も同一とは限りません。そのため、この金額がそのまま利益差になるわけではありません。
総経費率にETFの報酬を足さない
交付目論見書の参考情報にある総経費率は、SBI0.19%、三菱UFJ1.00%です。どちらも投資先の費用を含む欄なので、ETFの報酬をもう一度加えないでください。2本の対象期間は異なります。期間は比較表、注記は表の下にまとめました。
購入時の手数料と、貸付を行った場合の追加分
三菱UFJの購入時手数料は目論見書上限1.1%、換金時の信託財産留保額はありません。販売会社によって購入手数料は異なるため、年間の費用表だけで売買を含む総負担は決まりません。
有価証券の貸付の指図を行った場合、交付目論見書は次の額を運用管理費用(信託報酬)に追加すると定めています。表の運用管理費用は、この額を含まない率です。
- SBI:ファンドの品貸料およびマザーファンドの品貸料のうちファンドに属するとみなした額の55.0%(税抜50.0%)以内
- 三菱UFJ:ファンドの品貸料の49.5%(税抜45.0%)以内
海外と国内の金価格は、日付だけでは比較条件がそろわない
SBIは海外の金現物に裏付けられたETF・ETCを通じて投資し、三菱UFJは国内上場の純金上場信託を主要投資先にします。同じ金のテーマでも、価格が決まる市場は異なります。
2025年9月11日〜2026年9月10日の共通日付で確認すると、日々の騰落率の相関は同日どうしで約0.476、SBI側を1営業日後にずらした組で約0.542でした。国内と海外で参照する金価格が異なるため、日次差を費用だけの差として扱うことはできません。この記事では値動きの優劣を付ける実績表を置かず、資料で確認できる費用と運用の仕組みを比較します。
国内保管でも、円相場と無関係な金価格にはならない
三菱UFJ純金ファンドの主要投資先は「純金上場信託(現物国内保管型)」です。目論見書では、大阪取引所の金先物価格をもとに算出する理論価格を参考指標としています。金が国内に保管されることと、円相場の影響がなくなることは同じ意味ではありません。
SBIのヘッジなし型は外貨建資産を原則として為替ヘッジしません。米ドル建て金価格が変わらなくても円高になれば、円換算した価値が下がる要因になります。円建てで購入できる投資信託であることも、為替リスクを消す条件ではありません。
また、国内上場ETFの取引価格は需給によって、その保有資産から計算した価値とずれる場合があります。金価格そのものの上昇・下落に加え、投資対象となる上場商品の評価の仕組みを見る必要があります。
資料の対象期間と更新
2026年9月13日に交付目論見書と運用報告書を確認しました。比較表の総経費率は過去の対象期間についての交付目論見書の参考値で、将来も同じとは限りません。対象期間と費用の範囲を明示し、次の報告書の公表後に更新します。
対象選定には2026年9月7日〜11日の週間買付・販売金額上位10本を使いました。SBI・iシェアーズ・ゴールド(ヘッジなし)はSBI証券10位、三菱UFJ 純金ファンドは上位10本の外から追加です。順位は対象を選んだ根拠で、商品の推奨順位ではありません。
積立額と仮定の年率から将来額を計算するシミュレーターに入れる年率は仮定です。過去の実績が将来も続く前提にはしないでください。
よくある質問
比較している金ファンドはNISAで購入できますか?
2本とも、NISAの成長投資枠の対象とされています。つみたて投資枠とは区別してください。販売会社によって取扱いが異なる場合があるため、最新の目論見書と販売会社のNISAでの取扱いを確認してください。根拠は、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)の2026年9月の交付目論見書と、三菱UFJ純金ファンドの2026年4月18日使用開始の交付目論見書の記載です。
金が国内に保管されていれば円高の影響はありませんか?
国内保管と為替リスクは別です。円建ての金価格も円相場の影響を受けます。SBIのヘッジなし型も、外貨建資産の為替変動の影響を受けます。
ETFの費用は総経費率にさらに足しますか?
足しません。両商品の交付目論見書の総経費率には投資先ファンドの費用が含まれます。国内信託報酬だけの欄と、投資先込みの費用欄を区別してください。
なぜ基準価額の実績差を載せていませんか?
使う上場商品が参照する金価格の市場が異なります。日次の値動きの差を費用だけの差と誤読させないよう、このページは費用と仕組みを比較しています。
出典
- SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし):運用会社の商品資料・交付目論見書・運用報告書
- 三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド):運用会社の商品資料・交付目論見書・運用報告書
- SBI・iシェアーズ・ゴールド(ヘッジなし):公式サイトからリンクされるWealthAdvisor基準価額チャート
- SBI証券:週間販売金額上位10本(2026/9/7〜9/11、ブラウザー表示で確認)
- 楽天証券:全銘柄ランキング・週間買付金額(2026/9/7〜9/11)。対象選定の記録であり推奨順位ではありません
本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品の取得・売買を勧めるものではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言を行うものでもありません。騰落率の相関は記載した期間の過去の実績、運用管理費用は交付目論見書に記載された料率、総経費率は交付目論見書の参考値、100万円あたりの金額は仮定を置いた試算です。これらは将来の運用成果を示しません。費用・運用方針は変更されるため、最新の交付目論見書をご確認ください。
資料確認日: 2026年9月13日。運用会社の交付目論見書・運用報告書・基準価額データ。