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インベスコ世界のベスト vs eMAXIS Slimオルカン|分配金込みで比較

インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)、愛称「世界のベスト」と、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、どちらも世界の株式に投資します。ただし世界のベストは先進国の株式を選ぶアクティブ型、オルカンは新興国も含む指数に連動する型です。

分配金を税引前で再投資した同じ約3年を比較すると、100万円の終了時評価額は世界のベストが約168万円、オルカンが約185万円でした。毎月受け取る分配金の多さと、資産全体が増えた割合は別の指標です。

楽天証券の週間買付金額8位の世界のベストと1位のeMAXIS Slimオルカンを、世界株式というテーマで比較しました。同じ指数の商品ではなく、地域・銘柄・分配方針の違いも比較対象です。世界のベストのヘッジあり型や年1回決算型には、この数字を流用できません。

同じ期間の100万円を、分配金再投資で比較する

項目世界のベスト(ヘッジなし・毎月)eMAXIS Slimオルカン
比較期間2023-09-11〜2026-09-102023-09-11〜2026-09-10
累積騰落率+68.13%+85.06%
年率換算(複利)+18.92%+22.79%
100万円の終了時評価額(売却前)1,681,312円1,850,650円
比較期間内の最大下落率-17.64%-20.51%
直近1年の騰落率+16.65%+25.52%

直近1年は2025-09-11〜2026-09-10。最大下落率は比較期間内のそれまでの高値から、その後の安値までの下落を日次で測定。設定来の最悪値や将来の損失上限ではありません。年率は複利換算であり、毎年同率だったという意味ではありません。

2000開始日終了日
開始日を100に統一。実線:世界のベスト(ヘッジなし・毎月)。破線:eMAXIS Slimオルカン。税引前の分配金を再投資した推移です。期間と数値は直上の表に記載。

目論見書の料率と、運用報告書の実績を分けて見る

項目世界のベスト(ヘッジなし・毎月)eMAXIS Slimオルカン
信託報酬(税込年率)1.903%0.05775%以内(段階制)
総経費率(実績・年率)1.91%0.07061%
総経費率の対象期間2025/12/24〜2026/6/232025/4/26〜2026/4/27
投資地域日本を含む先進国(新興国を除く)日本・先進国・新興国
決算頻度毎月年1回
信託財産留保額換金時0.30%なし

総経費率には、購入時手数料、売買委託手数料、有価証券取引税は原則として含まれません。対象期間、年率表示、含まれる費用の範囲をそろえて読む必要があります。

毎月150円の分配金は、その月の利益150円を意味しない

世界のベストの2026年6月23日までの6期では、1万口あたり毎期150円、合計900円の分配が行われました。報告書の分配原資を見ると、2026年2月24日決算の150円のうち当期の収益は4円、当期の収益以外は146円です。3月23日決算では当期の収益の欄は「―」、当期の収益以外は150円と記載されています。

分配金の全額が、その期の収益から出たわけではありません。ただし、報告書の「当期の収益以外」と投資者ごとの税務上の元本払戻金は同義ではありません。後者は各投資者の個別元本などによって変わります。

分配金を支払うと、その分だけファンドの資産が減ります。基準価額だけを比べれば毎月分配型の実績を過小評価し、受取分配金だけを足せば資産の減少を見落とすことがあります。本記事は税引前分配金をその都度再投資した値で条件をそろえています。

年1.84ポイントほどの経費率差は、実績差そのものではない

表の総経費率を単純に引くと約1.84ポイントです。ただし世界のベスト側は半年の作成期間を年率換算した値で、オルカン側とは対象期間も違います。半年分の費用として1.91%をそのまま引く計算は誤りです。

2本は投資地域と銘柄の選び方も違います。世界のベストの直近報告書は、銘柄選択やセクター配分などの運用要因を説明しています。今回のオルカンとの実績差をすべてを信託報酬の差では説明できません。

また、上の終価は売却前の評価額です。世界のベストには換金時に0.30%の信託財産留保額があり、100万円分を換金する単純な例なら3,000円に相当します。購入時手数料も目論見書では3.30%以内で販売会社が定めます。購入手数料や投資者の税金は基準価額に入らないため、手取り額の比較には別計算が必要です。

この期間の最大下落率は世界のベストの方が小さい一方、累積騰落率はオルカンの方が高くなりました。収益率、途中の下落、分配方針のどれに意味を置くかを、ひとつの「得」という順位にまとめていません。

計算条件と、この比較からは分からないこと

2026年9月13日に取得した日次データを使い、2023年9月11日以降、かつ両方のデータがある日だけで比較しました。設定日がそれより後のファンドは、比較できる最初の日まで開始日を繰り下げています。終点も両方のデータがある日までとし、片方だけ新しい日を採用していません。

出典に記載した運用会社の公式サイトが提供する基準価額データから、税引前分配金を再投資した実績を比較しました。日次の表示精度に伴う端数があるため、小さな金額差は概算として読んでください。

終了時評価額は100万円×終点の再投資基準価額÷起点の再投資基準価額で計算しています。運用中に基準価額から差し引かれた信託報酬等を、もう一度引いていません。投資者の購入・換金時の負担と税金は含まないため、実際に受け取る手取り額とは異なります。

開始日を変えれば実績差も変わります。費用、投資対象、下落率を示すところまでとし、総合順位や購入判断にはまとめていません。総経費率は次の運用報告書が公表された時点で、実績比較は四半期ごとに期間を更新する対象です。

積立額と仮定の年率から将来額を計算する

シミュレーターに入れる年率は仮定です。過去の実績が将来も続く前提にはしないでください。

よくある質問

Q. 世界のベストの分配金利回りとオルカンのリターンを比べられますか?

A. そのままでは比べられません。分配金利回りは支払った分配金に関する比率で、基準価額の増減を含む資産全体の増減率とは違います。本記事は税引前の分配金再投資で比較します。

Q. 信託財産留保額0.30%は毎年かかりますか?

A. この商品の信託財産留保額は換金時に控除されるものです。毎年の信託報酬に0.30%を足す扱いではありません。

Q. 世界のベストはオルカンと同じ国に投資しますか?

A. 同じではありません。世界のベストは新興国を除く世界の株式が主要対象です。オルカンは日本を含む先進国と新興国の株式市場を対象にします。

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出典

本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品の取得・売買を勧めるものではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言を行うものでもありません。数値は記載した期間の過去の実績であり、将来の運用成果を示しません。費用・運用方針は変更されるため、最新の交付目論見書をご確認ください。

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