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海外送金の手数料:送金・中継・受取・為替費用を同じ条件で集計

海外送金の費用は、送金手数料だけでなく、電信料・中継や受取の費用・両替レートを合わせて確認します。送金人が口座から支払う総額と、受取人が実際に受け取る額を並べると、別払いと差引きを取り違えずに集計できます。

下では公表料金の例と、相場・受取控除を仮定した計算例を分けて掲載します。見積時に分からない費用は未確定として残し、送金後の計算書と受取明細で確定させます。

手数料の内訳と見る場所

費用を比べるときは、送金依頼の窓口、送金通貨、送金先の国と銀行、原資の通貨、手数料の負担者をそろえます。円から外貨を購入する送金と、すでに持つ外貨をそのまま送る送金は、同じ料金とは限りません。

費用確認する資料集計時の注意
送金手数料送金元の料金表・依頼画面窓口、WEB、送金先の区分を合わせる
電信料料金表の別欄・計算書送金手数料に含むか別払いかを見る
中継・受取費用関係銀行手数料の注記・受取明細依頼人への請求と着金時の控除を分ける
為替費用適用レートと比較基準のレートレートに含まれる分を別払いとして足さない
同一通貨の取扱料リフティング等の条件欄両替がなくても別の費用がかかる場合がある

「コルレスチャージ」「関係銀行手数料」など名称は銀行で異なります。中継費用と受取費用をまとめて請求することもあります。料金表の名前ごとに足す前に、何の費用を含むか照合します。

送金元の支払総額購入代金 + 別払い費用 → 送金額外貨で指定した額 → 受取人の着金額送金額 − 受取側控除 送金前の見積と、送金後の実績を分けて記録 追加請求は送金元、差引額は受取明細で確認
円から外貨を購入して送る場合の整理。送金額と着金額は、同じ外貨で比べます。

公表料金の適用条件

福井銀行の国外他行あてでは、店頭・外為WEBの送金手数料に電信料を加え、条件に応じて追加費用を足します。以下は2026年11月4日確認の料金です。金額は送金ごとの額で、消費税はかかりません。

項目・条件金額
店頭の送金手数料(外国送金事前申込サービス)5,000円
外為WEBの送金手数料2,000円
電信料(送金手数料とは別に加算)2,000円
リフティング:外貨預金原資・円建送金など2,500円
コルレス:福井銀行以外の支払銀行手数料が依頼人負担2,500円

福井銀行のコルレスチャージは上限ではありません。支払銀行から規定額以上の請求があれば、超過分と支払に係る電信料が追加されます。照会・変更・組戻しは別料金です。

出典:福井銀行「外国送金手数料」。国内他行あてや当行あては別区分なので、この表を転用しないでください。WEBサービスの契約料等がある場合は、送金ごとの費用と分けて見積に残します。

支払総額と着金額の計算例

以下の設例では、送金人の支払総額と受取人の着金額を分けて計算します。銀行の実見積ではなく、円から米ドルを購入して送る架空の設例です。料金表にある額と、説明のための仮定を区別して読みます。

下表の設例は、2026年11月4日確認の公表料金を使い、米国の他行へ10,000米ドルを福井銀行の外為WEBで送ると仮定します。円原資で米ドルを購入し、リフティングはかからず、関係銀行費用は依頼人負担とします。仮定の適用レートは1米ドル151円、費用比較の基準は1米ドル150円です。受取側で別途30米ドルを控除し、ほかの追加請求・契約料・照会等の費用はないと仮定します。

集計項目計算と結果
外貨の購入代金10,000米ドル × 151円 = 1,510,000円
送金元で別払い送金2,000円 + 電信2,000円 + コルレス2,500円
送金人の支払総額1,510,000円 + 6,500円 = 1,516,500円
受取人の着金額10,000米ドル − 30米ドル = 9,970米ドル
為替費用10,000米ドル ×(151円 − 150円)= 10,000円
双方の費用10,000円 + 6,500円 + 30米ドル × 150円 = 21,000円

設例の計算結果は整数なので、端数処理はしていません。

最後の行は、基準レートに対して送金人と受取人の双方が負担する費用を比べるための額です。送金人の口座から、その額が追加で引かれるわけではありません。すでに適用レートで計算した購入代金に為替費用を足すと、同じ費用を二重に数えます。

この例の基準レートは比較用の仮定で、帳簿換算レートを指定するものではありません。税務での換算方法は外貨建取引の円換算で扱っています。

負担区分と追加請求

手数料を依頼人負担にしても、受取人が送金額をそのまま受け取れるとは限りません。三井住友銀行の「外国関係手数料のご案内」には、依頼人負担でも受取人取引銀行や経由銀行によっては、入金時に受取人へ別途請求する場合があると記載されています。

三井住友銀行の2026年10月版における、海外仕向送金の関係銀行手数料の扱いです。依頼人負担の場合の追加請求の金額・時期は取組時点で確定せず、複数回請求されることもあります。

負担区分依頼人への請求
受取人負担関係銀行手数料を送金依頼人には請求しない
依頼人負担取組時2,500円。関係銀行の請求が4,000円を超えた場合は、2,500円との差額を後日追加

上の追加請求条件は三井住友銀行のものです。福井銀行の追加請求条件と混ぜないでください。三井住友銀行では、表にない電信料・郵送料等も必要に応じて別途かかる場合があります。

費用負担の指定と、請求書の代金を満額払えたかは別に確認します。海外の取引先が受け取った額に不足があれば、送金計算書と受取明細を突き合わせます。そのうえで、契約上どちらが負担する費用かを確認します。

社内確認票の項目

見積と実績は、同じ送金案件の記録として残します。下表は、本記事で項目を整理した社内確認票の例です。

工程記録する内容確認先
条件を固定送金額・通貨・国・受取銀行・原資・窓口・負担者請求書、契約、送金依頼画面
見積を保存適用レート、送金料、電信料、追加費用、未確定欄送金元の料金表・見積
支払を照合送金額、購入代金、別払い費用、口座の引落額送金計算書・通帳明細
着金を照合受取通貨・着金額・差引かれた費用取引先の受取明細
追加分を追記後日請求の額、支払日、照会中か確定か銀行の請求書・照会回答

「中継費用は未確定」と「中継費用は無料」は別の状態です。費用の欄を空欄で終えず、未確定の項目には照会先を残します。追加請求が届いたときは、元の見積を残して実績を追記します。次回は、追加が生じた費目と条件を見直します。

同一通貨での送金では、その送金時に両替をしない場合があります。ただし以前に外貨を購入した費用まで消えるわけではありません。送金時だけの費用を比べるのか、外貨購入を含む一連の支払費用を比べるのか、集計範囲を合わせます。

まとめ

海外送金は、送金元の支払総額と受取人の着金額を分け、負担区分と追加請求の条件までそろえて集計します。適用レートに含まれる費用を重ねて加算せず、未確定の費用は送金後の明細で埋めてください。

銀行への照会・支払準備の日付を営業日計算で整理する

日本の休日で日付を整理するツールです。海外の休業日、送金の所要日数、着金予定日は、送金元・受取側の金融機関で確認してください。

よくある質問

外貨をそのまま送れば手数料はなくなりますか?

なくなるとは限りません。送金手数料や関係銀行の費用のほか、外貨預金を原資とする送金ではリフティングチャージ等がかかる場合があります。両替の有無と、同一通貨の取扱料を分けて確認します。

依頼人負担にすれば、請求書の金額が満額届きますか?

満額届くとは限りません。三井住友銀行の案内では、関係銀行手数料を依頼人負担としても、受取人取引銀行や経由銀行によっては入金時に受取人へ別途手数料を請求する場合があります。送金額と受取明細の着金額を照合してください。

為替費用は支払総額にもう一度足しますか?

適用レートに含まれる費用は、外貨購入代金に重ねて足しません。基準レートとの差額を示す欄と、実際の引落額を集計する欄を分けます。

送金後に金額が変わることはありますか?

関係銀行からの請求に応じ、後日追加で支払う場合があります。三井住友銀行は関係銀行手数料を依頼人負担とした場合の追加額・時期は取組時に確定せず、複数回の請求もあると案内しています。受取側で別途控除される場合もあるため、双方の明細を確認します。

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出典

料金は2026年11月4日に確認。適用レートと受取側控除を置いた計算例は、公表相場・実際の見積ではなく架空の設例です。

この記事は一般的な情報提供であり、個別の税務・労務相談には応じられません。実際の送金の可否、適用相場、費用と負担区分は、取引する金融機関の最新の案内で確認してください。

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