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為替手数料とは:TTS・TTB・仲値と往復の円貨額を基準日付きで検算

為替手数料は、円と外貨を交換するときにかかる費用です。為替手数料が含まれた適用レートで円の支払額・受取額を計算したら、同じ為替手数料をもう一度差し引きません。円から外貨への交換はTTS、外貨から円への交換はTTBを使います。仲値との差は費用の内訳として確認します。

このページでは、円と外貨預金の交換費用を扱います。公表されている換算相場の例で、往復の円貨額を検算します。料金表を比べる際は、通貨・片道か往復か・取引経路をそろえます。帳簿への外貨換算は別の記事で説明しています。

TTS・TTB・仲値の向きを確認

TTSは円から外貨へ、TTBは外貨から円へ交換するときのレートです。「売相場」「買相場」は銀行から見た外貨の売買を表します。岩手銀行の外貨預金の注意事項に、交換の向きと基準となる仲値が示されています。

仲値(TTM)は比較の基準となる相場です。テレビや新聞で報道される銀行間相場を基に決められます。報道された相場をそのまま自分の交換レートとして使うものではありません。

三井住友信託銀行の外貨預金の説明では、円から外貨のTTSは当該通貨の基準レートに為替手数料を足す仕組みです。外貨から円のTTBは基準レートから為替手数料を引きます。

次は岩手銀行が示す米ドルの公表例で、実勢相場ではありません。値と仲値との差は、いずれも1米ドル当たりです。公表例の仲値を共通の基準にして、円から外貨・外貨から円の片道を並べています。

公表例:米ドルの換算相場と片道の差
区分公表例の値仲値との差
TTS(円から外貨)101円+1円
仲値(基準)100円比較の基準
TTB(外貨から円)99円−1円

同じ外貨額なら、円から外貨へ交換するときは、適用レートが高いほど円の支払が増えます。外貨から円へ交換するときは、適用レートが低いほど円の受取が減ります。

基準レートからTTSとTTBへ分かれる交換の向き 仲値・基準レート 円から外貨:TTS 基準に手数料を足す 外貨から円:TTB 基準から手数料を引く
上の外貨預金の仕組みでは、適用レートに為替手数料が含まれます。

同じ外貨額の往復を検算

往復の円受払差は、円の支払額から円の受取額を引いて確かめます。費用を含むレートで計算しているため、仲値との差から求めた為替手数料は、その受払差の内訳です。

次は岩手銀行の米ドル公表例を使った架空の設例です。設例では同じ1,000米ドルを購入して円に戻します。仲値は変わらず、利息や税金などのその他費用はないと仮定します。送金なども行わず、端数の生じない条件です。

設例:公表例のレートで同じ米ドル額を往復
照合する額計算設例の円貨額
円の支払1,000米ドル × 101円101,000円
円の受取1,000米ドル × 99円99,000円
支払と受取の差101,000円 − 99,000円2,000円
内訳:円から外貨1,000米ドル ×(101円 − 100円)1,000円
内訳:外貨から円1,000米ドル ×(100円 − 99円)1,000円

内訳の行は追加の支払いではありません。レートに反映済みの同じ為替手数料を、円受払差から再度引くと二重計上になります。

実際の往復で仲値が動いた場合には、円受払差に為替変動の影響も入ります。購入時と売却時の差額を、そのまま全額「為替手数料」と扱うことはできません。交換の日時と、そのときの基準・適用レートを分けて残します。

円の予算を固定して外貨額を求める場合は、手数料込みのTTSで円額を割ります。上の表は外貨額を固定しており、出発点が違います。そのため、表の円額だけを予算に置き換えないようにします。実際の外貨額・円額の端数処理は取扱金融機関の条件と明細で確認します。

片道料金と取引条件の掲載例

為替手数料の表は、対象通貨と取引経路をそろえて読みます。同じ金融機関でも、インターネット・窓口・電話や、取引の種類によって料金が異なります。

資料確認日:2026年11月5日。次は三菱UFJ銀行の個人向け米ドル外貨預金の通常料金で、1米ドル当たり片道の掲載例です。キャンペーン時などを除き、ネットの自動振替・為替予約等の例外は下の注にまとめています。

料金の掲載例:個人向け米ドル外貨預金の通常・片道
取引経路公表する片道費用
インターネットバンキング(注の取引を除く)25銭
窓口1円

例外:テレフォンバンキングと、ネットの外貨貯蓄預金「継続預入プラン」自動振替取引・外貨定期為替予約取引は窓口と同じ料金です。金利環境・為替相場の変動により料金が変わる場合があります。

出典:三菱UFJ銀行「外貨預金の為替手数料」。この個人向けの条件を、法人取引・外貨現金の両替・海外送金の料金へそのまま転用しません。取引前には、自分が使うサービスの最新の料金表と適用レートを確認します。

料金表の「片道」は、円から外貨、または外貨から円の交換についての表示です。往復を見積もるときは戻す側の費用も確認します。往復で外貨額が違ったり、優遇条件が変わったりする場合に、片道の費用額をそのまま倍にする方法は使えません。

明細と料金表を照合する記録欄

実際の支払・受取の確認には、料金表と交換明細を組にして残します。次の表は社内の照合に使う記録欄の例で、法定様式や会計処理の指定ではありません。

円と外貨の交換を確認するための記録例
記録欄確かめる内容
対象取引通貨、円から外貨か外貨から円か、外貨額、個人・法人の区分
経路・時点窓口・ネット等の経路、取引日時、レートの適用日時
料金の条件通常・優遇・キャンペーンの別、対象取引、除外条件
レート実際の適用レート、比較する基準レート、手数料を含むか
円の受払明細にある円支払・円受取と、外貨額×適用レートの対応
別払い費用交換レートに含まれない費用の有無と、請求・控除された通貨
証拠資料料金表のURLと確認日、料金の適用期間、交換明細の保存先

確認した日と、その料金が適用される日は別に記録します。今日の料金表を、過去の取引にそのまま当てることは避けます。過去の明細に記載された適用レートと当時の条件を照合します。

相場を比較するときも、通貨・交換方向・時点をそろえます。別の日や別の時刻の基準レートと比較した差には相場変動が混ざります。その差だけで手数料額を確定しません。

海外送金や外貨現金の受渡し、カード利用の費用はこの検算表の対象外です。これらを伴う場合は、為替交換と別の費用欄を設け、利用するサービスの明細に沿って集計します。

確認する順序

交換方向 → 適用レート → 円受払 → 別払い費用の順で確認します。手数料込みのレートを使った受払と、仲値との差から求めた費用の内訳を混ぜないことが、二重計上を防ぐ要点です。

帳簿への計上は外貨建取引の換算、ETFの売買・保有費用を含む集計はETFの手数料で確認できます。交換費用と、資産を保有する間の費用は分けて整理します。

積立時の信託報酬の影響は、次のツールで別に試算できます。為替手数料や円と外貨の交換額を計算するツールではありません。

積立シミュレーターで信託報酬の影響を試算する

よくある質問

為替手数料は、別に引き落とされますか?

適用レートに含まれる方式では、そのレートで計算した円受払へ反映されます。レートに反映済みの同じ為替手数料を追加で引く必要はありません。別払いの費用があるかは、利用するサービスの料金表と明細で確認します。

TTSとTTBは、どちらを使いますか?

円から外貨へ交換するときはTTS、外貨から円へ交換するときはTTBです。売り・買いは銀行から見た外貨の売買を意味するため、利用者側の売り買いと逆になる点に注意します。

相場が変わらなければ、円で損はしませんか?

円から外貨・外貨から円の往復の交換費用がかかる場合は、相場が変わらなくても円の受取額が支払額を下回ることがあります。実際に相場が動いた取引では、為替変動と交換費用を分けて確認します。

仲値で換算した額を、実際の支払額に使えますか?

手数料を含むTTS・TTBが適用される交換では、実際の円受払はその適用レートで計算します。仲値で換算した額は費用を分けて見るための比較値であり、手数料込みの支払・受取額とは区別します。

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出典

本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の税務・労務相談には応じられません。実際の適用レート・費用は取扱金融機関にご確認ください。特定の金融機関・商品・交換時期を推奨するものではありません。

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