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楽天VTI vs SBI・V・全米株式|同じVTIでも費用と実績は違う?

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)とSBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、どちらも米国の大型株から小型株までに投資する上場投資信託(ETF)のVTIを主な投資先とします。目論見書の実質的な運用管理費用は年0.162%程度と年0.0938%程度。その差は年0.0682ポイントです。

ところが2023年9月11日〜2026年9月10日の実績では、100万円の終了時評価額差は約143円でした。表示料率の差を保有年数に掛けた金額と、実際の運用成績の差は一致しません。

楽天証券の週間買付金額5位の楽天VTIを起点に、同じCRSP USトータル・マーケット・インデックスを追い、為替ヘッジを原則行わないSBI・V・全米株式を比較相手にしました。SBI・V・全米株式は今回確認した楽天の上位10本には含まれません。

同じ期間の100万円を、分配金再投資で比較する

項目楽天VTISBI・V・全米株式
比較期間2023-09-11〜2026-09-102023-09-11〜2026-09-10
累積騰落率+82.91%+82.90%
年率換算(複利)+22.31%+22.31%
100万円の終了時評価額(売却前)1,829,146円1,829,003円
比較期間内の最大下落率-24.76%-24.63%
直近1年の騰落率+22.68%+22.63%

直近1年は2025-09-11〜2026-09-10。最大下落率は比較期間内のそれまでの高値から、その後の安値までの下落を日次で測定。設定来の最悪値や将来の損失上限ではありません。年率は複利換算であり、毎年同率だったという意味ではありません。

2000開始日終了日
開始日を100に統一。実線:楽天VTI。破線:SBI・V・全米株式。税引前の分配金を再投資した推移です。期間と数値は直上の表に記載。

目論見書の料率と、運用報告書の実績を分けて見る

項目楽天VTISBI・V・全米株式
国内ファンドの信託報酬(税込年率)0.132%0.0638%
投資先ETFの報酬(年率の概算)0.03%程度0.03%程度
上記を含む実質的な運用管理費用0.162%程度0.0938%程度
総経費率(実績・年率)0.18%0.11%
総経費率の対象期間2024/7/17〜2025/7/152024/7/12〜2025/7/11
為替ヘッジ原則なし原則なし

総経費率には、購入時手数料、売買委託手数料、有価証券取引税は原則として含まれません。対象期間、年率表示、含まれる費用の範囲をそろえて読む必要があります。

同じVTIでも、国内ファンドの運用まで同じにはならない

VTIはバンガード・トータル・ストック・マーケットETFの略称です。楽天VTIもSBI・V・全米株式も、マザーファンドを通じてこのETFを主な投資対象とします。「全米」は米国の株式市場を広く対象にするという意味で、世界の株式に分散するオルカンとは範囲が違います。

共通のETFを使っていても、国内ファンドに入った資金をいつ投資するか、現金をどの程度残すか、ETFの分配金をいつ再投資するかまで一致するわけではありません。為替換算や評価の差も日々の基準価額に現れます。2本の値動きがほぼ一致していても、小さな実績差をすべて信託報酬の差とは呼べません。

今回の約3年では楽天VTIがわずかに上回りました。直近1年でも差は約0.053ポイントです。この小幅な差から、今後の順位までは分かりません。小幅の差を評価する際には、計測期間と表示精度も一緒に見る必要があります。

総経費率にETFの0.03%をもう一度足さない

両ファンドの交付目論見書の総経費率の注記は、その他費用に投資先ファンドが支払った費用を含むと説明しています。したがって、総経費率0.18%・0.11%にETF報酬の0.03%をもう一度足すと、費用を重複して数えるおそれがあります。

比較する欄をそろえると、見え方も変わります。楽天の国内信託報酬0.132%とSBIのETF込み0.0938%を比べるのは不揃いです。国内部分どうしなら0.132%対0.0638%、ETF込みの概算どうしなら0.162%対0.0938%とします。

100万円を1年間一定額保有したと仮定すれば、概算料率差0.0682ポイントは682円に相当します。ただし保有額は日々変わり、過去の運用期間には料率や費用が変わった可能性もあります。この682円は将来の利益差でも、今回の実績差の内訳でもありません。

計算条件と、この比較からは分からないこと

2026年9月13日に取得した日次データを使い、2023年9月11日以降、かつ両方のデータがある日だけで比較しました。設定日がそれより後のファンドは、比較できる最初の日まで開始日を繰り下げています。終点も両方のデータがある日までとし、片方だけ新しい日を採用していません。

出典に記載した運用会社の公式サイトが提供する基準価額データから、税引前分配金を再投資した実績を比較しました。日次の表示精度に伴う端数があるため、小さな金額差は概算として読んでください。

終了時評価額は100万円×終点の再投資基準価額÷起点の再投資基準価額で計算しています。運用中に基準価額から差し引かれた信託報酬等を、もう一度引いていません。投資者の購入・換金時の負担と税金は含まないため、実際に受け取る手取り額とは異なります。

開始日を変えれば実績差も変わります。費用、投資対象、下落率を示すところまでとし、総合順位や購入判断にはまとめていません。総経費率は次の運用報告書が公表された時点で、実績比較は四半期ごとに期間を更新する対象です。

積立額と仮定の年率から将来額を計算する

シミュレーターに入れる年率は仮定です。過去の実績が将来も続く前提にはしないでください。

よくある質問

Q. 楽天VTIとSBI・V・全米株式は同じ商品ですか?

A. 同じVTIを主な投資先とする別の投資信託です。運用会社、国内部分の信託報酬、決算日、資金の管理や取引のタイミングは異なります。

Q. 総経費率が低い方の基準価額が必ず上がりますか?

A. 必ずとは言えません。今回の期間でも、表示された総経費率の大小と実績の順序は一致しませんでした。費用以外の運用上の差が含まれるためです。

Q. SBI・V・S&P500との比較ですか?

A. 違います。この記事のSBI側は「SBI・V・全米株式」です。S&P500型は対象指数が異なるため、商品名の「全米株式」まで確かめてください。

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出典

本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品の取得・売買を勧めるものではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言を行うものでもありません。数値は記載した期間の過去の実績であり、将来の運用成果を示しません。費用・運用方針は変更されるため、最新の交付目論見書をご確認ください。

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