税金・経理・補助金ツールズ

楽天・プラス・オルカン vs 楽天VTI|投資範囲と実績を比較

2023-10-27〜2026-09-11の税引前分配金再投資の実績では、楽天VTIが楽天・プラス・オルカンを上回りました。100万円を一括投資し、税引前分配金を再投資した場合の終了時評価額は、楽天・プラス・オルカンが1,927,348円、楽天VTIが1,932,146円でした。差の4,798円は、この期間に限った運用実績の差です。

ただし、起点を数日ずらすだけで順序が入れ替わる大きさの差です(計算条件)。2本のおもな違いは次のとおりです。

楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンドと楽天・全米株式インデックス・ファンドを比較します。同じ指数の費用比較ではなく、投資対象の範囲や銘柄構成も比較に含めます。全世界株にも米国株が含まれるため、併用で何が増えるかも確認します。

同じ期間の100万円を、分配金再投資で比較する

項目楽天・プラス・オルカン楽天VTI
比較期間2023-10-27〜2026-09-112023-10-27〜2026-09-11
累積騰落率+92.73%+93.21%
年率換算(複利)+25.64%+25.75%
100万円の終了時評価額(売却前)1,927,348円1,932,146円
比較期間内の最大下落率-20.58%-24.76%
直近1年の騰落率+25.26%+22.65%
  • 直近1年は2025-09-11〜2026-09-11です。
  • 最大下落率は、比較期間内のそれまでの高値から、その後の安値までの下落を日次で測定。設定来の最悪値や将来の損失上限ではありません。
  • 年率は複利換算で、比較期間の暦日数(1,050日)を365.25日で割った年数(2.87年)で計算しています。毎年同率だったという意味ではありません。
  • 起点を変えたときの順序の入れ替わりは計算条件に載せました。
3000開始日終了日
開始日を100に統一。実線:楽天・プラス・オルカン。破線:楽天VTI。税引前の分配金を再投資した推移です。期間と数値は直上の表に記載。

共通期間全体と直近1年では、2本の実績の順序が逆になっています。開始日を変えると評価が変わる例として、両方の数値を表に掲載しました。

運用管理費用と総経費率を分けて見る

楽天VTIの運用管理費用は目安で、組入状況・運用状況により変動します。投資先報酬は2026年7月末現在です。

費用と投資対象。総経費率の対象期間:2025/7/16〜2026/7/15
項目楽天・プラス・オルカン楽天VTI
運用管理費用(税込年率・ETF型は投資先込み)0.0561%0.162%程度(ETF込み)
総経費率(参考値・年率)0.08%0.18%
投資対象・連動対象MSCI ACWI(円換算ベース)Morningstar USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)
為替ヘッジ/倍率原則なし/通常型原則なし/通常型

総経費率には、購入時手数料、売買委託手数料、有価証券取引税は原則として含まれません。総経費率は参考値で、実際に発生した費用の比率とは異なります。楽天VTIの投資先ファンドの費用は、計上期間が異なる場合があります。出典:オルカンの交付目論見書・楽天VTIの交付目論見書。

対象期間、年率表示、含まれる費用の範囲をそろえて読む必要があります。

全世界にも米国株は含まれるので、併用は米国比率を変える

全世界株式と米国株式の違いは、米国を含むかどうかではなく、米国以外も含むかどうかです。オルカンには日本・先進国・新興国の株式が入り、米国株も含まれます。全世界株と米国株を半分ずつ持っても、米国への投資割合が50%になるわけではありません。

たとえば全世界株の米国比率を仮に60%と置き、米国株ファンドを50%組み合わせると、全体の米国比率は60%×50%+100%×50%=80%になります。60%は仕組みを説明するための仮定で、現在の構成比を示していません。併用を評価するときは、本数ではなく国別・銘柄別の重複を見る必要があります。

この組の楽天VTIは米国の大型株から小型株までを対象にします。一方、楽天・プラス・オルカンのMSCI ACWIは大型・中型株で構成され、小型株を含みません。国を広げる全世界株式でも、世界の全銘柄を持つという意味ではありません。「小型株まで含む」と「米国以外を含む」は分散の方向が異なるため、どちらも広く投資する商品でも同じ内容ではありません。

料率の差と、実際の運用成績の差は別に読む

運用管理費用は費用と投資対象の表で確認できます。表示料率の差は年0.1059ポイント程度の目安で、楽天VTIの組入状況・運用状況により変動します。100万円を1年間一定額保有すると仮定すると約1,059円に相当しますが、この金額は実際の利益差ではありません。

現在の信託報酬を過去の全期間に当てはめて費用を再計算したり、基準価額に反映済みの費用をもう一度引いたりはしていません。

ETFを使う楽天VTIの費用

ETFを使う商品は、国内ファンドの信託報酬と投資先ETFの報酬を負担します。楽天VTIのうち国内ファンド部分の信託報酬は年0.132%です。表の運用管理費用はETF分を含む概算を用い、国内部分だけの料率とは分けています。楽天VTIの交付目論見書の総経費率には投資先ファンドの費用も含まれるので、その欄にETF報酬を再加算しないでください。

運用管理費用とは別の費用

オルカンと楽天VTIの交付目論見書は、どちらも、その他の費用・手数料のひとつに貸付有価証券関連報酬を挙げています。有価証券の貸付取引を行った場合は、投資信託財産の収益となる品貸料に0.55(税抜0.5)を乗じて得た額です。貸付有価証券関連報酬は、表の運用管理費用とは別の項目です。

計算条件と、この比較からは分からないこと

対象選定には2026年9月7日〜11日の週間買付・販売金額上位10本を使いました。楽天・プラス・オルカンは楽天証券3位、楽天VTIは楽天証券5位です。順位は対象を選んだ根拠で、商品の推奨順位ではありません。

2026年9月13日に取得した日次データを使い、2023年9月11日以降、かつ両方のデータがある日だけで比較しました。起点の2023年10月27日は、楽天・プラス・オルカンの基準価額データの初日です。両方のデータがそろう最初の日を起点にしました。終点も両方のデータがある日までとし、片方だけ新しい日を採用していません。

起点をずらしたときの、同じ終点までの累積騰落率は次のとおりです。

起点を数日動かすだけで順序が変わる大きさの差なので、この期間の差からどちらが上回りやすいかは読み取れません。

出典に記載した運用会社の公式サイトが提供する基準価額データから、税引前分配金を再投資した実績を比較しました。日次の表示精度に伴う端数があるため、小さな金額差は概算として読んでください。

終了時評価額は100万円×終点の再投資基準価額÷起点の再投資基準価額で計算しています。運用中に基準価額から差し引かれた信託報酬等を、もう一度引いていません。税引後の手取り額を計算したものではありません。

この記事は、費用、投資対象、下落率を示すところまでとし、総合順位や購入判断にはまとめていません。

総経費率は次の運用報告書が公表された時点で、実績比較は四半期ごとに期間を更新する対象です。

積立額と仮定の年率から将来額を計算する

シミュレーターに入れる年率は仮定です。過去の実績が将来も続く前提にはしないでください。

よくある質問

楽天・プラス・オルカンと楽天VTIはNISAで買えますか?

楽天・プラス・オルカンと楽天VTIは、どちらもNISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象です。ただし、販売会社により取扱いが異なる場合があるため、購入先で各商品の取扱いを確認してください。

この2本は同じ指数のファンドですか?

異なる指数です。対象指数は費用と投資対象の表をご覧ください。実績差には費用以外に投資範囲や配分の違いも含まれます。

表の金額は売却して受け取れる手取り額ですか?

違います。税引前の分配金を再投資した基準価額の比較です。購入・換金時の手数料や信託財産留保額、投資者ごとの税金は含みません。運用中に基準価額へ反映された費用を二重に引いてはいません。

総経費率が低い方が必ず上回りますか?

必ずとは言えません。同一指数でも資金管理や評価の差があり、異なる指数なら銘柄構成の差も加わります。費用と実績を別の表で確認し、過去の差を将来の利益差とは扱わない比較です。

次に読む

出典

本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品の取得・売買を勧めるものではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言を行うものでもありません。数値は記載した期間の過去の実績であり、将来の運用成果を示しません。費用・運用方針は変更されるため、最新の交付目論見書(オルカン・楽天VTI)をご確認ください。

資料確認日: 2026年9月13日。運用会社の商品資料(オルカン・楽天VTI)。

この内容をXで共有