SMHの経費率・分配金と運用実績|NAVの年率と受取額を分けて確認
SMHの年間運営費用は、2026年2月1日版目論見書で管理報酬を含む投資額に対する年率0.35%です(売買費用等は別)。運用成果を見るときは、分配再投資のNAV実績と現金の分配受取を分けて確認します。
このページは米国上場のVanEck Semiconductor ETFを扱います。同じ略称を使う欧州のUCITS ETFとは区別し、売買・商品選びの推奨や半導体株の予測は行いません。
NAVの公表運用実績
期間の長い実績は、年率か累積かを先に確認します。下表の複数年の欄は年率であり、その期間全体の増加率ではありません。
SMHの2026年9月30日基準、米ドル建て・税引前・配当分配金再投資のNAV収益率です。ファンド費用を反映し、投資家の税・売買手数料・円換算は含みません。各欄は基準日までの期間で、複数年の欄は年率です。
| SMH NAVの対象期間 | 収益率 |
|---|---|
| 直近1年 | 86.89% |
| 直近3年(年率) | 62.00% |
出典はVanEckの月末ファクトシートです。年率の値を年数倍して累積の増加率にはできません。また、各年に同じ収益率だったことを意味する数字でもありません。
NAVはファンドの純資産を発行済み株数で割った価額です。市場の約定価格とは必ずしも一致せず、実際の購入日や購入価格が違えば、口座で見える損益も変わります。過去の実績は将来の収益を保証しません。
経費率と別にかかる費用
年間運営費用の合計には管理報酬が含まれます。管理報酬を合計へ重ねて加算しません。
SMHの2026年2月1日版要約目論見書にある、投資額に対する年率です。年間運営費用合計は管理報酬を含む値で、投資家の仲介手数料・ファンドの売買費用等は別です。運用会社が負担する経費の範囲は、下の注で確認します。
| SMHの費用区分 | 年率 |
|---|---|
| 管理報酬 | 0.35% |
| その他費用 | 0.00% |
| 年間運営費用合計 | 0.35% |
管理報酬のほか、投資先ファンド費用・利息・売買費用・税・臨時費用は運用会社の負担対象外です。SMHの募集費用は少なくとも2027年2月1日まで運用会社が負担する契約です。
SMHの公表NAV実績から経費率をさらに差し引くと、ファンド費用の二重控除になります。一方、証券会社へ支払う売買手数料や為替手数料、投資家自身の課税は、口座の損益を確認する際に別に扱います。
経費率は、指数とファンドの収益率の差そのものではありません。要約目論見書の指数追随リスクでは、売買費用、税、評価時点などによるかい離も説明されています。
確定分配金と支払日
現金の受取額を確認するなら、利回りの表示より、各回の分配単価と権利を得た株数を使います。支払日に買えばその回の分配を受け取れる、という意味ではありません。
下表はVanEckのSMH分配履歴にある各年支払分で、各回の支払時の1株当たり・米ドル建て・税引前分配単価です。Dividend Income欄の桁数を使い、権利落ち日・権利確定日・支払日を区別しました。受取権利には各回の権利確定日に登録株主であることが必要です。
| 支払年 | 権利落ち日 | 権利確定日 | 支払日 | 分配単価(米ドル) |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | 2023-12-18 | 2023-12-19 | 2023-12-22 | 1.0427 |
| 2024 | 2024-12-23 | 2024-12-23 | 2024-12-24 | 1.0713 |
| 2025 | 2025-12-22 | 2025-12-22 | 2025-12-26 | 1.1047 |
分配単価に、その回の権利を持つ株数を掛けると税引前の分配総額になります。実際の入金額は源泉徴収などにより変わり、円で受け取る場合は換算条件も関係します。保有中に株式分割があれば、その回の株数と単価の基準をそろえます。
この表は過去に確定した支払の記録であり、将来の分配予定額ではありません。分配額や支払自体は保証されません。将来の受取額を過去の単価や表示利回りから確定することはできません。
対象指数と損益の確認順
SMHは、半導体の製造・装置に関係する企業を対象とするMVIS US Listed Semiconductor 25 Indexを対象指数とし、その価格・配当収益への連動を費用控除前で目指します。ファンドの実績が指数と一致する保証はありません。
半導体株という分類だけで、別商品の実績をSMHへ当てはめることはできません。別商品の情報は、SOXLの費用・実績と楽天・プラス・SOXの費用・実績で確認できます。
SMHには半導体業界への集中、株価変動、外国証券・為替、指数とのかい離などのリスクがあり、元本を失う可能性があります。半導体需要の増加と将来の投資収益を同じものとして扱いません。
- 米国上場のSMHかを確認し、別の市場の商品と区別する。
- 実績の期間、NAVか市場価格か、米ドルか円かをそろえる。
- 分配の現金受取と再投資を分け、税・手数料の扱いを確認する。
SMHの数字は、経費率・再投資実績・現金分配の順に役割を分けて読みます。費用の重ね引きや分配金の二重計上を避け、公表実績と口座の損益を区別します。
よくある質問
SMHの経費率をNAV収益率から引く必要はありますか?
ファンドの公表NAV収益率から重ねて引く必要はありません。ファンド費用は実績に反映されています。投資家自身の税・売買手数料や円換算は別に確認します。
SMHの分配金を運用実績に足せば総収益になりますか?
分配再投資を前提とする公表実績には、分配の効果が含まれています。そこへ現金分配額を重ねて足しません。現金で受け取った口座の損益を計算する場合は、再投資の公表値とは条件を分けます。
SMHの年率実績は今後も続く利回りですか?
将来の利回りを示すものではありません。過去の対象期間の実績を年率に換算した表示で、各年に同じ収益があったという意味でもありません。値下がりや元本損失も生じます。
出典
費用・実績・分配はVanEckのSMH公表資料を参照しています。
- VanEck「SMH Fact Sheet」:月末のNAV実績と費用。
- VanEck「SMH Summary Prospectus」:運用目的、費用の範囲、実績の再投資条件、リスク。
- VanEck「SMH Annual Shareholder Report」:公表実績と投資家段階の課税の区別。
- VanEck「SMH Distribution History」:各回の確定分配単価と権利・支払日。
この記事は一般的な情報提供であり、個別の税務・投資判断への助言ではありません。個別の税務・労務相談には応じられません。実際の税務の取扱いは税務署・税理士へ、口座の取扱いは金融機関へご確認ください。