DIAの経費率・分配金とNAV実績|ダウ平均ETF
DIAの年間推定通常運営費用は年0.16%です(2026年2月24日付目論見書、売買手数料・ファンド内売買費用は別)。DIAは、費用控除前でダウ工業株平均への概ねの連動を目指す米国ETFです。
公表実績は、分配金を再投資した場合のNAV総収益率で確認します。現金で受け取る分配金とは別の数字です。下に費用の内訳、直近の運用実績、確定分配金を分けて載せています。
NAV実績の早見表
再投資後のファンド実績は、値上がりと分配を合わせた数字です。分配金をさらに足したり、経費率をもう一度差し引いたりしません。
DIAの2026年9月30日までの米ドル建て・税引前・分配金とキャピタルゲインの再投資を仮定した、費用控除後のNAV実績です。複数年の欄は平均年率で、累積収益率ではありません。
| 期間 | 公表実績 |
|---|---|
| 直近1年間 | 11.17% |
| 直近3年間の平均年率 | 16.75% |
過去の運用実績は将来の成果を保証しません。表は円換算した収益率でも、証券口座で実際に得られた税引後の損益でもありません。
NAVは市場の取引価格と区別する
NAVは、ファンドの資産総額から負債を差し引き、発行済み口数で割った純資産価額です。取引所で売買する価格はNAVと一致するとは限りません。
発行体には「Market Value」の実績もありますが、このページの表は「Fund Before Tax」の「NAV」を使っています。別の商品と比較する前にも、同じ種類の実績を選んでいるかを確認します。
経費率と費用の内訳
経費率は、投資家の売買手数料まで含んだ総負担率ではありません。目論見書の年間推定通常運営費用は、ファンドを保有することで間接的に負担する運営費用です。
DIAの2026年2月24日付目論見書に記載された年間推定通常運営費用です。証券会社の売買手数料とファンド内の証券売買費用は別です。
| 内訳 | 純資産に対する年率 |
|---|---|
| 受託者報酬 | 0.05% |
| 指数ライセンス料 | 0.04% |
| マーケティング費用 | 0.06% |
| その他運営費用 | 0.01% |
| 合計 | 0.16% |
この表は将来の費用を固定するものではありません。実際の費用発生は、純資産と費用水準に左右されます。証券会社の売買手数料や為替交換の条件は、取引先の明細・料金表で別に確認します。
公表実績から経費率を再度引かない
DIAファンドの公表NAV実績は費用控除後です。そこから経費率をもう一度引くと、同じ費用を重ねて差し引くことになります。一方、指数自体の実績にはファンドの費用が反映されていません。ファンドの実績と指数の実績を混同しないようにします。
年間推定費用を確認する資料と、終了した年度の費用を確認する資料は分けます。後者の参照先は年次報告書(2025年10月31日終了年度)です。この報告期間は、上の運用実績の基準日とは異なります。
確定分配金と支払日
DIAの分配額は月ごとに変わります。毎月分配されることは、一定額を毎月受け取れるという意味ではありません。表では権利落ち日と現地支払日を分けています。
DIAの2026年1〜9月権利落ち分の確定分配金です。単位は1口当たり・税引前の米ドルで、支払日は現地支払日を示します。
| 権利落ち日 | 分配単価 | 現地支払日 |
|---|---|---|
| 2026年1月16日 | 0.178620 | 2026年2月17日 |
| 2026年2月20日 | 0.613110 | 2026年3月16日 |
| 2026年3月20日 | 0.993700 | 2026年4月13日 |
| 2026年4月17日 | 0.206240 | 2026年5月11日 |
| 2026年5月15日 | 0.275590 | 2026年6月15日 |
| 2026年6月18日 | 1.405420 | 2026年7月13日 |
| 2026年7月17日 | 0.148660 | 2026年8月17日 |
| 2026年8月21日 | 0.437020 | 2026年9月14日 |
| 2026年9月18日 | 1.192420 | 2026年10月13日 |
現地支払日は、日本の証券口座への入金日を示すものではありません。受取通貨・税額・入金日は証券会社の明細で確認します。表の最後の行も、権利落ち日と支払日が別の月です。
分配は、保有証券の配当からファンド運営費用と該当する税を差し引いた額をもとに行われます。限定された事情では支払時期の変更や特別分配があり、未分配のキャピタルゲインが翌年に分配される場合もあります。表の単価から、次回以降の分配額を予測することはできません。
再投資実績と、自動再投資サービスは別
DIA自身は分配金の自動再投資サービスを提供していません。公式実績が再投資を仮定していても、口座で分配金が自動的に再投資されるとは限らない点に注意が必要です。証券会社が独自に提供するサービスの有無・条件は、その会社で確認します。
実績と口座の損益が違う理由
公式のNAV実績と自分の口座の損益は、そのまま一致する数字ではありません。評価基準・分配の扱い・通貨・税の条件を分けると、違いを追いやすくなります。
市場価格はNAVより高くも低くもなり、市場が不安定なときには乖離が大きくなることがあります。保有する株式の値下がりや追随誤差、売買のしにくさもあり、元本は保証されません。
日本円で把握したい場合は、米ドルでの収益率を円での収益率として読まないことが出発点です。売買時や分配受取時の通貨換算と手数料、税を別に確認します。税務用の円換算については米国株の税金と円換算に分けています。
資料を照合するときの順番
- 商品名とティッカーを確認し、別の国内投信や国内上場ETFの資料を混ぜない。
- 費用は目論見書の版、実績は基準日とNAV・税・再投資条件を確認する。
- 分配金は単価、権利落ち日、現地支払日を確認し、口座への入金明細と照合する。
- 新しい四半期の資料で更新するときは、実績と分配履歴の基準日をそれぞれ確認する。
このページはDIA単体の公表値を確認するための参照表です。他の指数への連動商品より有利かどうかを結論づける表ではありません。
資産形成の計算ツール・制度解説を見るDIAの公表NAV実績は費用控除後
費用は目論見書の推定額、運用実績は費用控除後のNAV、現金分配は確定履歴で確認します。分配再投資の実績に分配金を足さず、費用も二重に差し引きません。実際の受取額は口座の明細で確かめます。
よくある質問
DIAの経費率には売買手数料も含まれますか?
含まれません。目論見書の年間推定通常運営費用と、証券会社への売買手数料等は別です。ファンド内の証券売買費用も、この年間推定通常運営費用に含まれません。
NAV実績に分配金を足せばよいですか?
足しません。このページのNAV実績は分配金とキャピタルゲインの再投資を仮定しています。確定分配金をさらに加えると、同じ収入を重ねて数えることになります。
DIAの分配金は毎月同じですか?
同じではありません。確定分配単価は月ごとに変わり、限定された事情で支払時期の変更や特別分配もあります。直近の単価を将来の固定額として使うことはできません。
公式実績と同じように自動再投資されますか?
DIA自身には自動再投資サービスがありません。公式実績は再投資した場合の計算であり、口座での取扱いとは別です。証券会社が独自に提供するサービスの有無・条件を確認します。
ダウ平均に連動するなら元本は保証されますか?
保証されません。株式の値下がりに加え、指数への追随誤差や市場価格とNAVの乖離もあります。過去の実績から、将来の利益や分配金を確定することはできません。
出典
- State Street「DIA Fact Sheet」2026年9月30日基準
- State Street「DIA」商品情報・運用実績の定義
- State Street「DIA Prospectus」2026年2月24日付、本文1〜2・6・13ページ
- State Street「DIA Annual Report」2025年10月31日終了年度
- State Street「ETF Historical Distributions」DIAの確定履歴
本記事は一般的な情報提供であり、個別の投資・税務相談への回答ではありません。個別の税務・労務相談には応じられません。実際の税務判断は税務署・税理士にご確認ください。