QQQとは?経費率・分配金と米ドル建てNAV実績を確認
QQQは、NASDAQ100への連動を目指す米国上場ETFです。経費率は保有中の費用、NAV(純資産総額を口数で割った額)の実績は分配金を再投資した運用成果、分配金は公表された現金分配額を表します。
米ドルで増減した実績と、円換算の損益は別です。国内のNASDAQ100投資信託については、国内投信の費用・実績比較で確認できます。
NAV再投資実績
米国上場QQQの、2026年9月30日を終点とする米ドル建てNAV実績です。分配金をNAVで再投資した投資者課税前・費用控除済みの年率を、小数第2位に丸めています。
| 対象期間 | 年率 |
|---|---|
| 1年(2025-09-30〜2026-09-30) | 23.74% |
| 3年(2023-09-30〜2026-09-30) | 28.05% |
| 5年(2021-09-30〜2026-09-30) | 16.33% |
年率は、その期間の運用成果を複利の年平均に直したものです。現金分配金だけの利回りや、期間全体の累積騰落率とは異なります。
公表NAV実績には運用中の費用が反映されています。表の実績から経費率をもう一度引く必要はありません。市場価格での売買、売買手数料、為替交換費用、投資者の税金によって、実際の手取りは変わります。
変更前後の費用
現在の契約料率と、過去にかかった実績経費率を分けて読みます。次の表は、QQQの目論見書と年次報告書の異なる費用項目を並べたものです。
米国上場QQQの年率表示です。管理報酬は平均日次純資産に対する免除前の契約料率、旧UITの実績経費率は対象期の平均純資産に対する経費の割合です。売買費用等は別途で、報酬免除などの例外は表の下にまとめています。
| 項目・対象期間 | 年率 |
|---|---|
| 管理報酬・契約料率 2025年12月20日以後(同月22日付目論見書) | 0.18% |
| 旧UITの実績経費率 2025年9月期(2024-10-01〜2025-09-30) | 0.20% |
この管理報酬から、運用会社が保管・管理・監査など通常の運営費用の大部分を負担します。対象外には、分配関連費用、投資先ファンド費用、売買費用、税金、利息、訴訟費用などがあります。投資者が支払う証券会社の手数料も別です。
系列MMF投資の管理報酬免除は、帰属する純助言報酬と免除可能な管理報酬の少ない方で、証券貸付の現金担保投資を除き、少なくとも2027年8月31日まで適用されますが、延長は保証されません。
QQQは2025年12月19日の市場終了後、旧UITからオープンエンド型の投資会社へ変更されました。変更前は旧UITとして異なる費用で運用されているため、過去の実績に現在の契約料率をさかのぼって当てはめません。
公表分配金と支払日
分配金を年ごとに集計するときは、権利落ち日と支払日のどちらで区切るかを先に決めます。次の表は権利落ち日で集計しており、銀行・証券口座の年間入金額とは一致しない場合があります。
米国上場QQQの1口当たり・税引前の公表分配額合計です。各行の権利落ち日の期間に属する米ドル額を集計し、臨時分も含めています。年次報告書の丸めた分配額や、税務上の最終的な分配区分とは分けて読んでください。
| 権利落ち日の集計期間 | 税引前・1口当たり |
|---|---|
| 2021-10-01〜2022-09-30 | 1.97106米ドル |
| 2022-10-01〜2023-09-30 | 2.16714米ドル |
| 2023-10-01〜2024-09-30 | 3.03591米ドル |
| 2024-10-01〜2025-09-30 | 2.83543米ドル |
| 2025-10-01〜2026-09-30 | 3.09182米ドル |
分配額と税務上の区分は別です。運用会社は、所得・譲渡益・元本払戻しなどの区分が会計年度終了後に決まり、公表時の区分と異なる場合があると説明しています。
QQQの9月権利分の公表例です。額は税引前・1口当たりの米ドル額で、公表支払日は国内証券口座の実際の入金日とは区別します。
| 権利落ち日 | 公表支払日 | 公表分配額 |
|---|---|---|
| 2026-09-21 | 2026-10-08 | 0.75143米ドル |
この例のように、権利落ち日が集計期間内でも支払日が期間外になる分配金があります。未公表の分配額を予想して足したり、公表額を将来の受取額として固定したりはできません。
数字を読む順番
米ドル建てのNAV実績は、円の手取りではありません。費用は対象期間、実績は再投資条件、分配金は日付の基準をそろえて確認します。過去の好成績は将来の運用成果や損失の上限を示しません。
QQQには価格変動や投資先の集中によるリスクがあり、元本割れもあります。円換算では為替変動も影響します。
よくある質問
NAV実績は、分配金を現金で受け取った場合の損益ですか?
いいえ。分配金をNAVで再投資した投資者課税前の実績です。費用は既に反映されていますが、市場価格での売買や投資者の税金を含む実際の手取りとは異なります。
現在の経費率を過去の実績から引けばよいですか?
引きません。NAV実績には運用中の費用が反映されており、再度引くと二重控除になります。QQQは組織変更の前後で費用も異なるため、現在の料率を過去全期間へ当てはめることもできません。
権利落ち月に分配金が入金されますか?
同じ月とは限りません。QQQの公表履歴では権利落ち日と支払日が分かれています。国内証券口座の実際の入金日と税引後金額は、証券会社の取引明細で別に確認します。
出典
- Invesco「QQQ商品ページ」Performance/Yields & Distributions(実績基準日:2026年9月30日)
- Invesco「QQQ Prospectus」2025年12月22日付、2026年6月10日付補遺付き(Fees and Expenses/Advisory Fees/Performance)
- Invesco「QQQ Annual Report」2025年9月30日期(Financial Highlights/Supplemental Information)
月末実績・分配履歴は公表時に、費用と商品構造は目論見書・年次報告書の更新時に確認する対象です。
本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品の取得・売買を勧めるものではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言を行うものでもありません。数値は記載した期間の過去の実績であり、将来の運用成果を示しません。費用・運用方針は変更されるため、最新の目論見書をご確認ください。個別の税務・労務相談には応じられません。