楽天・ゴールド vs 三菱UFJ 純金ファンド(ファインゴールド)の違い|費用と実績
結論から言うと、楽天・ゴールド(為替ヘッジなし)と三菱UFJ 純金ファンドは、どちらも金に連動する値動きをめざす投資信託ですが、投資先のETFが別です。費用の率と、購入・換金に使う基準価額の日も違います。
- 投資先:楽天・ゴールドはマザーファンドを通じて主に外貨建ての金ETF等に投資し、三菱UFJ 純金ファンドは国内に保管される金の現物を裏付けとする国内上場のETF「金の果実」を主要投資対象とします。
- 費用:実質的な信託報酬は楽天・ゴールドが2025年9月末現在の投資先報酬で年0.2925%程度、三菱UFJ 純金ファンドが2026年1月末現在で年0.99%程度(その他の費用と貸付時の報酬を除く税込の目安で、組入状況や今後の変更で変わる)。
- 実績:2026年1月21日の基準価額を起点に100万円を投資したと仮定すると、2026年9月30日の評価額は為替ヘッジなしの楽天・ゴールドが858,100円、三菱UFJ 純金ファンドが828,197円です(税引前分配金再投資・売却前で、購入時・換金時の手数料と税金を含まない)。
楽天・ゴールドの設定日(2026年1月21日)からの比較で、期間は約8か月です。この記事では、楽天・ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)を「楽天・ゴールド」と書きます。三菱UFJ 純金ファンドの愛称は「ファインゴールド」です。
2本の違いの早見表
次の表は、2026年10月12日に確認した2本の交付目論見書の記載です。確認した交付目論見書の使用開始日は、楽天・ゴールドが2026年1月13日、三菱UFJ 純金ファンドが2026年4月18日です。運用方針は、市況動向や資金動向などによってはそのとおりに運用できない場合があります。
| 項目 | 楽天・ゴールド(為替ヘッジなし) | 三菱UFJ 純金ファンド |
|---|---|---|
| 主な投資先 | 外貨建ての金ETF等(マザーファンド経由) | 国内上場の純金上場信託「金の果実」 |
| 外貨建資産と為替ヘッジ | 外貨建資産に投資し、原則として為替ヘッジなし | 外貨建資産に投資しない。為替ヘッジなし |
| ベンチマーク | なし | なし(参考指標は国内の取引所の金価格) |
| 購入・換金に使う基準価額 | 継続申込期間は申込受付日の翌営業日 | 申込受付日 |
| 購入時手数料 | なし | 上限1.1%(税込。販売会社が定める) |
| 設定日 | 2026年1月21日 | 2011年2月7日 |
| NISA | 成長投資枠の対象 | 成長投資枠の対象 |
購入時手数料とNISAの取扱いは、販売会社によって異なる場合があります。信託報酬などの料率は「費用」の節の表にまとめています。
同じ期間の実績を、分配金再投資で比べる
次の表の値は、比較期間(2026年1月21日〜2026年9月30日)の基準価額から計算した、税引前の分配金を再投資した場合の売却前の値です。購入時・換金時の手数料と投資者ごとの税金は含みません。
| 項目(基準価額は2026年9月30日まで) | 楽天・ゴールド(ヘッジなし) | 三菱UFJ 純金ファンド |
|---|---|---|
| 比較期間 | 2026年1月21日〜2026年9月30日 | 2026年1月21日〜2026年9月30日 |
| 累積騰落率(比較期間・税引前分配金再投資) | -14.19% | -17.18% |
| 100万円の終了時評価額(売却前・税引前・比較期間・分配金再投資) | 858,100円 | 828,197円 |
| 比較期間内の最大下落率(税引前分配金再投資) | -24.86% | -27.80% |
最大下落率は、比較期間内のそれまでの高値から、その後の安値までの下落を日次で測った値です。将来の損失の上限ではありません。共通期間が1年未満のため、年率換算と直近1年の欄は載せていません。短い期間の騰落を1年分に引き延ばすと、実際より大きな印象を与えるためです。
2026年1月21日〜2026年9月30日の比較期間は2本とも基準価額が下がり、税引前分配金再投資ベースの累積騰落率は楽天・ゴールドが-14.19%、三菱UFJ 純金ファンドが-17.18%でした。比較期間(2026年1月21日〜2026年9月30日)の日次騰落率の相関は0.59で、同じ日の値動きはそろっていません。比較期間が約8か月と短いので、この差が今後も続くかどうかは、この実績からは分かりません。
目論見書の料率と、総経費率(参考値)を分けて見る
次の表は、2026年10月12日に確認した交付目論見書の記載で、料率は税込の年率です。信託報酬の2行は、その他の費用と、有価証券の貸付を行った場合の報酬を含まない率です。費用は今後変更される場合があります。
| 項目 | 楽天・ゴールド(為替ヘッジなし) | 三菱UFJ 純金ファンド |
|---|---|---|
| 信託報酬(ファンド本体) | 年0.1925% | 年0.55% |
| 投資先ETFの報酬を加味した実質的な信託報酬(概算) | 年0.2925%程度(2025年9月末現在の投資先報酬による目安で、組入状況により変動) | 年0.99%程度(2026年1月末現在) |
| 総経費率(年率換算の参考値) | 未掲載 | 1.00%(2025/1/21〜2026/1/20) |
| 決算 | 年1回(原則として8月15日。休業日の場合は翌営業日) | 年1回(1月20日。休業日の場合は翌営業日) |
総経費率は、原則として購入時手数料・売買委託手数料・有価証券取引税を含まない参考値で、実際に発生した費用の比率とは異なります。三菱UFJ 純金ファンドの総経費率は、その他の費用を含み、有価証券貸付の品貸料の一部収受分を含めている場合があります。三菱UFJ 純金ファンドの総経費率のうち投資先ファンドの費用は、対象期間が異なる場合があります。楽天・ゴールドは第1期決算日が2026年8月17日で、総経費率を載せた交付運用報告書は2026年10月12日時点で運用会社のページに未掲載でした。総経費率が未掲載でも、0%とは扱っていません。
投資先は、外貨建ての金ETFと国内の金ETF
楽天・ゴールドは、マザーファンドを通じて、主として金価格の値動きをとらえることを目指す上場投資信託証券(ETF)等に投資します(資金・市況の急変時などは、この運用ができない場合あり)。金地金への直接投資は行いません。
- 交付目論見書は投資対象のETF等として、SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラストとiシェアーズ ゴールド・トラスト・マイクロを挙げています(2025年9月末現在の情報で、今後変更になる場合があります)。
- 2026年8月31日作成基準の月次レポートでは、為替ヘッジなしのマザーファンドの純資産総額に対する組入比率は、SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラストが99.9%です。
三菱UFJ 純金ファンドは、東京証券取引所に上場する「純金上場信託(現物国内保管型)」(愛称「金の果実」)を主要投資対象とし、投資比率は原則として高位を維持します。
- 金の果実の基準価額と市場価格のカイ離が著しい場合などは、他の上場投資信託証券に投資することがあります。
- 金の果実は、国内に保管される金の現物を裏付け資産とするETFです(2026年1月末時点の交付目論見書の記載)。
- 2026年9月30日現在の月次レポートでは、純資産総額に対するETFの比率は99.8%です。
三菱UFJ 純金ファンドがとらえることをめざす「わが国の取引所における金価格」は、大阪取引所における金1グラムあたりの先物価格をもとに、現在価値として算出した理論価格です。交付目論見書は、ファンドの基準価額が、この指標価格や国内の店頭小売・買取価格、海外で公表される取引価格とカイ離する場合があるとしています。2本とも、交付目論見書上のベンチマークはありません。
為替の影響の受け方
楽天・ゴールド(為替ヘッジなし)は、実質的な外貨建資産について原則として為替ヘッジを行わないため、為替レートが円高方向に動くと基準価額の下落要因になります。楽天・ゴールド・ファンドには「為替ヘッジあり」のコースもありますが、この記事は「為替ヘッジなし」だけを扱います(販売会社によっては一部のコースのみの取扱いです)。
三菱UFJ 純金ファンドは外貨建資産への投資を行わず、為替ヘッジも行いません。ただし交付目論見書は、裏付けとなる金地金の指標価格は一般的に為替相場の変動の影響を受けると書いています。外貨建資産を持たなくても、為替の影響が無いわけではありません。
購入・換金に使う基準価額の日
楽天・ゴールドの購入価額と換金価額は、継続申込期間では申込受付日の翌営業日の基準価額です。三菱UFJ 純金ファンドの購入価額と換金価額は、申込受付日の基準価額です。
楽天・ゴールドは、ニューヨーク証券取引所とニューヨークの銀行の休業日、委託会社が定める日には、購入・換金の申込みを受け付けません。三菱UFJ 純金ファンドの換金代金の支払いは、原則として換金申込受付日から起算して4営業日目からです。楽天・ゴールドの換金代金の支払いは、原則として換金申込受付日から起算して5営業日目以降です。
分配金・NISA・純資産総額
三菱UFJ 純金ファンドの1万口当たり・税引前の分配金は、2026年1月20日の第15期決算まで設定来の累計が0円で、交付目論見書は原則として分配を抑制する方針(基準価額水準や市況動向等により変更する場合あり)としています。楽天・ゴールド(為替ヘッジなし)の1万口当たり・税引前の分配金も、2026年8月の第1期決算は0円でした(2026年8月31日作成基準の月次レポート)。
2026年10月12日に確認した交付目論見書では、2本ともNISAの「成長投資枠」の対象で、「つみたて投資枠」の記載はありません(販売会社により取扱いが異なる場合があります)。2026年9月30日の純資産総額は、楽天・ゴールド(為替ヘッジなし)が運用会社の公表データで300.54億円です。三菱UFJ 純金ファンドの純資産総額は、2026年9月30日現在の月次レポートで8,443.21億円です。
信託報酬の差と、購入時手数料
楽天・ゴールドの信託報酬は税込で年0.1925%で、投資先ETF等の報酬(2025年9月末現在で年0.1%程度)を加味した実質的な負担は年0.2925%程度です(その他の費用と貸付時の報酬を除く概算で、組入状況により変動)。
三菱UFJ 純金ファンドの信託報酬は税込で年0.55%で、投資先ETFの年0.44%程度を合わせた実質的な信託報酬率は年0.99%程度です(2026年1月末現在で、その他の費用と貸付時の追加分を除き、今後変更の場合あり)。
この2つの税込の概算料率の差は年0.6975ポイント程度で、100万円を1年間一定額で保有し料率も変わらないと仮定した目安は約6,975円です(その他の費用と貸付時の報酬を除いた料率だけの差)。この金額は実際の利益差ではありません。
三菱UFJ 純金ファンドには、信託報酬とは別に購入時手数料があり、購入価額に対して上限1.1%(税込)の範囲で販売会社が定めます。楽天・ゴールドの交付目論見書では、購入時手数料は「ありません」です。信託財産留保額は2本ともありません。
有価証券の貸付の指図を行った場合、三菱UFJ 純金ファンドはファンドの品貸料の49.5%(税抜45.0%)以内の額が信託報酬に追加されます。楽天・ゴールドは、有価証券の貸付取引を行った場合、品貸料に0.55(税抜0.5)を乗じて得た額を、その他の費用・手数料のひとつ(貸付有価証券関連報酬)としています。
計算条件と、この比較からは分からないこと
2026年10月12日に取得した日次データを使い、2026年1月21日以降で、2本とも基準価額がある日だけを比べました。この比較は、終点から3年さかのぼった日を起点にするのを既定にしています。ただし楽天・ゴールド(ヘッジなし)の設定日(2026年1月21日)が終点の3年前(2023年9月30日)より後なので、2本の基準価額がそろう最初の日であるこの設定日を起点にしました。
終点は月末の2026年9月30日に固定しました。取得したデータは2026年10月9日分までありますが、月末で区切っています。
基準価額は、2本とも運用会社の公表する分配金再投資基準価額で、2026年9月30日までのデータです。費用は2026年10月12日に確認した交付目論見書・交付運用報告書・月次レポートの記載です。どちらかの購入や売却を勧めるものではなく、資料で確かめられる事実を並べています。
比較期間の終了時評価額は、税引前の分配金を再投資した基準価額を使い、「100万円×終点の値÷起点の値」で計算した売却前の金額です。基準価額は信託報酬などを差し引いた後の値なので、費用をもう一度引いてはいません。購入時・換金時の手数料と投資者ごとの税金は含めていないため、実際に受け取る手取り額とは異なります。
開始日を変えれば実績の差も変わります。この記事は費用・投資対象・下落率を並べるところまでとし、総合順位や購入判断にはまとめていません。総経費率は次の運用報告書が出た時点で、実績は四半期ごとに期間を更新する予定です。
積立額と仮定の年率から将来額を計算するシミュレーターに入れる年率は仮定です。過去の実績が将来も続く前提にはしないでください。
よくある質問
楽天・ゴールドと三菱UFJ 純金ファンド(ファインゴールド)の違いは何ですか?
投資先が違います。2026年10月12日に確認した交付目論見書では、楽天・ゴールドはマザーファンドを通じて外貨建ての金ETF等に投資します。三菱UFJ 純金ファンドは、国内に保管される金の現物を裏付けとする国内上場の「金の果実」を主要投資対象とします。信託報酬の率、購入時手数料、購入・換金に使う基準価額の日、設定日も違います。
信託報酬はどちらが低いですか?
実質的な信託報酬の概算は、楽天・ゴールドの方が低いです。投資先ETFの報酬を加味した実質的な信託報酬は、交付目論見書の概算(税込年率)で、楽天・ゴールドが2025年9月末現在の投資先報酬で年0.2925%程度、三菱UFJ 純金ファンドが2026年1月末現在で年0.99%程度です。どちらも、監査費用などのその他の費用と、有価証券の貸付を行った場合の報酬は含まず、今後変更される場合があります。楽天・ゴールドの率は目安で、投資先の組入状況や運用状況によって変動します。
三菱UFJ 純金ファンドは為替の影響を受けませんか?
受けないわけではありません。三菱UFJ 純金ファンドは外貨建資産に投資しませんが、交付目論見書は、裏付けとなる金地金の指標価格は一般的に為替相場の変動の影響を受けるとしています。楽天・ゴールド(為替ヘッジなし)は実質的な外貨建資産について原則として為替ヘッジを行わず、円高方向の為替変動は基準価額の下落要因になります。
NISAのつみたて投資枠の対象ですか?
2026年10月12日に確認した交付目論見書では、2本ともNISAの「成長投資枠」の対象と書かれていて、「つみたて投資枠」の記載はありません。販売会社により取扱いが異なる場合があります。
表の評価額は売却して受け取れる金額ですか?
違います。税引前の分配金を再投資した基準価額で計算した売却前の金額です。購入時・換金時の手数料や投資者ごとの税金は含みません。基準価額に反映済みの信託報酬を二重に引いてもいません。
なぜ年率や直近1年の実績を載せていないのですか?
楽天・ゴールドの設定日が2026年1月21日で、2本の共通期間が約8か月と1年未満だからです。短い期間の騰落を1年分に引き延ばすと実際より大きな印象を与えるため、比較期間の累積騰落率だけを載せています。
出典
- 楽天・ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし)交付目論見書(使用開始日2026年1月13日)
- 楽天・ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし)月次レポート(2026年8月31日作成基準)
- 三菱UFJ 純金ファンド 交付目論見書(使用開始日2026年4月18日)
- 三菱UFJ 純金ファンド 交付運用報告書(作成対象期間2025年1月21日〜2026年1月20日)
- 三菱UFJ 純金ファンド 月次レポート(2026年9月30日現在)
- 楽天・ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし):基準価額データ(運用会社公表・2026年10月12日取得)
- 三菱UFJ 純金ファンド:基準価額データ(運用会社公表・2026年10月12日取得)
本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品の取得・売買を勧めるものではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言を行うものでもありません。数値は記載した期間の過去の実績であり、将来の運用成果を示しません。費用・運用方針は変更されるため、最新の交付目論見書をご確認ください。
資料確認日: 2026年10月12日。運用会社の交付目論見書・交付運用報告書・月次レポートと、運用会社公表の基準価額データ。